7月27日、中国国防省は「中古空母1隻を、研究および訓練に使用するため改修工事を行なっている」ことを発表した。
なにもいまさら改まって発表されなくても、ウクライナから購入した空母「ワリャーグ」が大連港で完成間際なことは、み~んなが知っている。
月刊『軍事研究』も、現在発売中の2011年8月号の表紙と巻頭グラビアにおいて、中国 軍艦色に塗装され、艦橋に中国製フェイズドアレイ・レーダーを装備した「ワリャーグ」の姿をバッチリと紹介している。(もっとも「この7月にも就役予定、云々」は、ちょっ と外したが)
また中国国防省は、空母搭載機機のパイロットを養成していることも発表したが、なるほど、訓練と錬成は重要だ。
7月23日に起きた高速鉄道事故でも示されたように、乗り物(ヴィークル)とはそれ単体で機能するものではなく、運用システム全体を構築しなければ性能を発揮できない、どころか危険ですらある。
“研究用空母”だか“訓練用空母”だかが日本沿岸まで来たところで「設備故障」や「訓練不足」で暴走されたら、コッチがいい迷惑だ。しっかり訓練して運用に習熟して欲しい。
そして、そろそろ艦名を公表して欲しい。--とか言って、実は、軍が経営する「浮かぶカジノ」あるいは「海上テーマパーク」だったりして…。