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2019年6月号別冊「大国の大型軍艦」発売中です

軍事研究2019年6月号別冊 は、新兵器最前線シリーズ「大国の大型軍艦」は、ただいま好評発売中です。 日本をはじめ、アメリカ、イギリス、中国、ロシアの新型・次世代の船をフルカラーの写真と詳しいデータで紹介・分析。 また、 2018年11月号別冊 新兵器最前線シリーズ「...

2017年12月27日水曜日

【また戦車の“薄い本”が出ます!】

 小誌でも活躍中の斎木伸生氏がまたまた“薄い本”を出します。
 まずは「コミケ93」で販売するそうです。


 ガルパン最終章で話題のフランス戦車。ソミュール戦車博物館に赴き撮影した、フランス戦車の写真集です。ソミュアS35、ルノーFT-17はじめ、人気沸騰中(?)のフランス戦車の映像満載。走行ショウにて動く姿も。
 コミックマーケット三日目12月31日(日)東V11a、伊太利堂にて販売です。
 大洗江口又新堂はじめ一部書店、模型店でも取り扱います。

2017年12月20日水曜日

【新刊『図説 戦う巨人 アメリカ陸軍』

本誌好評連載が単行本になりました。12月末発売!

『図説 戦う巨人アメリカ陸軍』

河津幸英・著
三修社刊
発行/企画・アリアドネ企画
2700円+税

本誌の好評連載が三修社から単行本として発売されることになりました。
サイズは本誌とともに本棚に並べてちょうど収まるA5判、充実の470ページです。

また、既刊の『図説 徹底検証アメリカ海軍の全貌』も好評発売中です。

ぜひご覧ください!


<覚醒する冷戦時代の超長寿兵器>
兵力100万の総合戦力陸軍:トランプが切る最後のカード

[主な内容]
●陸軍誕生240年:今ロシアの脅威/陸軍総軍の構造&無人機を指揮するAH-64E/冷戦期の超長寿兵器が2050年まで現役/三種類の旅団戦闘団&ストライカー8輪装甲車/シンセキ大将のストライカー旅団&兵隊蟻MGS/騎兵連隊の東欧行軍&S旅団の弁慶「工兵分隊車」/ストライカーの空輸・戦闘方法&重機動トラック/IBCTは生粋の歩兵&JLTV新装甲汎用車/力不足の空挺師団&歩兵用新戦闘車の実現/陸軍の巨大航空軍団:1万機のヘリ無人機/新テロ戦争で誕生した七千台の陸上ロボット軍団/脅威を封ずる機甲旅団戦闘団&M1A2戦車/ブラッドレー一族の支配&諸兵科連合大隊の強さ/機甲旅団の軍用車1432両のパワー&新強襲兵器/海外派遣されるミサイル砲兵旅団:THAADとMLRS/日本有事の太平洋米陸軍&特殊作戦部隊







2017年12月19日火曜日

【中国製アクション映画『戦狼/ウルフ・オブ・ウオー』】

©Beijing Dengfeng International Culture Communication Co., Ltd. All Rights Reserved.

 今年7月に中国で公開され、“中国版 ランボー”と評判になっていた『戦狼2/Wolf WarriorⅡ』。
 それが『戦狼/ウルフ・オブ・ウオー』として来年1月12日(金)より全国公開が決定したとのこと。試写を見る機会があれば、改めて紹介してみたい。

2017年12月13日水曜日

【新刊 『自衛隊の陸・海・空 最新国防兵器』】


 小誌でも活躍中の野口卓也氏新刊、『自衛隊の陸・海・空 最新国防兵器』(ダイアプレス刊)が全国の書店およびコンビニで発売中です。
 A4サイズ・フルカラーのムック本で、価格は787円(+税)。
 どうぞご覧あれ!

2017年12月7日木曜日

【北朝鮮、タイヤと漁船】

 北朝鮮は、金正恩による大型弾道弾輸送車両用タイヤ工場“現地指導”映像を通して、弾道ミサイルシステム国産化を誇示している。
 う~ん、ならば次は漁船製造工場を“現地指導”してくださいよ、金正恩指導者同志。
 人々を飢えさせても兵器増産って(という単純な図式ではないんですが)、太平洋戦争末期の日本と同じですぜ。

在庫復活(2017年8、9月号)と宛先不明のお知らせ

以下の号は在庫切れとなっていましたが、若干数復活しましたのでお知らせいたします。

2017年8月号
2017年9月号

数冊ですので、お買い求めの際はお早めにご注文ください。

また、定期購読のお客様で、あて先不明で届かない方がいらっしゃいます。
郵便振替にて1年間のお申し込みをいただいており、
ご連絡先に確認いたしましたが、現在もお届けできない状況です。
お手数をおかけしますが、お心当たりの方はお問い合わせください。お待ちしております。

2017年11月30日木曜日

【北朝鮮、新型ICBM「火星15」発射】

 ご存じの通り、2017年11月29日早朝、北朝鮮がICBMを発射。そして射高4000km以上という過去最高の性能を示した。
 北朝鮮の発表によると「アメリカ本土全域を攻撃できる『火星15』」なのだという。

 12月8日発売の「軍事研究2018年1月号」では、黒井文太郎氏が北朝鮮のこの2か月の動静を整理しつつ、北朝鮮情勢の“指針”を示している必見の記事です。ぜひ、ご覧ください。

2017年11月29日水曜日

【危ぶまれる国産戦闘機開発】

 本日未明、北朝鮮が弾道ミサイルの発射実験を行った。度重なる弾道ミサイル発射実験の意図は弊誌2018年1月号(12月8日発売)でも取り上げているので、是非ご覧ください。

 それ以上に気になるのが、北朝鮮の弾道ミサイル対策を重視するあまり、尖閣諸島をはじめ東シナ海や南シナ海で活動を活発化させている中国への対策が疎かになることだ。しかも来年度は次期中期防を策定する年である。
 
 このような状況の下で、11月のトランプ米大統領来日時の日米首脳の共同記者会見において、安倍首相は、F-35Aやイージス艦の量・質を拡充していくための装備を米国からさらに購入する考えを表明した。
 
 さらにロイター通信は11月13日、「防衛省が次期戦闘機の開発決定先送りを検討しており、同省関係者によると、次期中期防に具体的な事業として盛り込まない公算が大きい」旨を報じた。しかも11月13日と言えば、防衛装備庁が毎年開催している「技術シンポジウム」の前日であり、今年の目玉が先進技術実証機(X-2)をはじめとする国産戦闘機関連の発表であったことを考えると、単なる偶然とは片づけられない意図を感じる(なお、X-2の最新状況に関しては、弊誌2017年12月号をご参照ください)。

 わが国にとって北朝鮮の弾道ミサイルが脅威であることは論を俟たないが、米国と協調することとがイコール、米国製装備品の大量輸入ではないはずだ。わが国の防衛産業がこれ以上、弱体化しないよう、国産戦闘機開発の初心を貫いて欲しいものだ。

2017年11月21日火曜日

【日本政府、武力攻撃やテロの避難施設専用ページを開設】

 11月21日のNHKによると、日本政府は弾道ミサイルによる攻撃等に備えたウエブサイトに避難施設(シェルター)を確認できる専用ページを新たに開設したとのこと。
 これは、都道府県が指定している9万1735か所の避難施設の場所や特徴を確認できるものらしいが、皮肉にも冷戦が終わって30年経った今、日本は核ミサイルの脅威にさらされているのだ。
(冷戦中の「核戦争論」は絵空事だったってこと?)

 ちなみに、12月8日発売予定の2018年1月号では斎木伸生氏の「戦跡紀行特別編:欧州シェルター見聞録」が掲載されます。
 岩山を刳り貫いて作った頑丈なシェルターの収容人員数は、ノルウェーで250万人、フィンランドで400万人!
 それらシェルターの“普段使い”が、また合理的でして…。

【Jアラート批判をする愚か者たち】

 11月15日のブログで、IT企業サイボウズの社長の話を取り上げたが、IT社長と言えばホリエモンこと堀江貴文が、この夏のJアラートについてTwitterで吠えまくって炎上させた出来事があったのは記憶に新しい。

 8月29日早朝には、「マジでこんなんで起こすなクソ」とツイートして炎上させたのに続き、9月15日早朝は「今回はたまたまシンガポールにいたからあのクソJアラートならなくてよかった。」「頭悪いな。上空飛んでるだけだろ。」「クソはクソ。」とJアラート批判を繰り広げた件である。

 政府にとって、北鮮のミサイル発射が単なる実験であり、万が一しか落下の危険性のないことも百も承知だったのである。
 
 それでも何故Jアラートを試したかというと、一つは万々が一の失敗による落下に備える為には、窓際から遠ざかるに如くは無いということ(リテラシーを欠く愚か者は、Jアラートが鳴っても逃げる場所がない等と、国民保護ポータルサイトを誤読してしまっていたが)。
 第二には、この手の巨大システムはトライ&エラーの試行錯誤で穴を埋めていくしかないという、鉄則を実施したまでだったということである。

 堀江と同様の意見表明をして失笑を買ったのは、元フジテレビ・アナウンサーの長谷川豊、都知事選でポンコツぶりを発揮した鳥越俊太郎、珍サヨク議員の有田芳生、お騒がせの元議員・上西小百合、報道ステーションの珍コメントでお馴染みの後藤健次、女装学者として有名な中富歩等々…ハッキリ言ってポンコツ揃いだ。

 炎上ビジネスの一種で注目を浴びたいだけなのだろうからと無視しようと決め込んでいたが、これら馬鹿どもの意見を鵜呑みにしてしまう、あまりにナイーブな若者が多い様なので、老婆心ながら注意喚起した次第である。それにしてもIT系の人々に限ってメディアリテラシーがないのは何故なのだろう。

2017年11月20日月曜日

【お薦めブックガイド:『イージス艦事典』】

イカロス出版より「イカロスMOOK」シリーズ最新刊『イージス艦事典』が発売(1800円+税)。

「基礎知識から、そのメカニズム 艦内外のディティールまで」と表紙にある通り、「イージス艦」のすべてが分かる1冊となっている。
 とくに、5か国7隻のイージス艦を、艦首から艦内を通って艦尾にいたるまで写真で紹介する「4章:イージス艦艦内ツアー」が面白い。

 また「イージス戦闘システムのバージョン」一覧は本当に便利で、ここだけの話、評者はこれを横に仕事しようかと考えているぐらいだ。
 というワケで購読をお薦めしたい。

【坂本龍馬が教科書から削除される理由】

 歴史教科書から「坂本龍馬」や「吉田松陰」、「大岡越前」、「武田信玄」、「上杉謙信」等々が削除されることになったとの報道がなされた。

 これについて、①これらの人物は歴史上さして重要ではないので削除されて当然、②しかし用語を削るという趣旨には大反対で、寧ろ従来のクイズ的出題を廃して完全持込みOKにすることこそ肝要、③そもそも上意下達で教科書を左右する学会の権威主義こそが問題であると、簡潔かつ過不足ないコメントをされた本郷和人・東大教授には、流石は日本史の第一人者と脱帽せざるを得ない。
 それに比べて、市井の歴史ファンや単なる予備校教師の論調が、如何にお粗末だったかという事実と鮮やかな対比を見せている。
 
 本来、本郷教授のコメントに些かも付け加えることはないのだが、現代日本国民の愚かさ(根拠のない自信過剰と、それとは正反対の平和ボケ、或いはナイーブな理想主義等々)が、日本近現代史についての誤解(というよりも180°の曲解)に由来していると思われるので、蛇足ながら少々付け加えておきたい。

 坂本龍馬は現在の視点から見ると、実像は単なる武器商人(本来の意味でいうところの「死の商人」)であり、ある時は西郷隆盛のパシリ、ある時はグラバーの小間使いであったことが判って来ている(しかも勝海舟の一番の弟子ですらなかった)。
 このような、とるに足らない人間をヒーローに押し上げたのは、第一には坂崎紫瀾が書いた自由民権運動プロパガンダ小説「汗血千里駒」、第二に昭憲皇太后の夢枕に立った(?)こと、第三に司馬遼太郎の書いた「竜馬がゆく」である。何れにしても完全フィクションによっていることに注目しなければならない。

 歴史を、小説やTVドラマの曲解から解放し、史実を直視することからでしかリアリズムを備えた判断力は生まれないと知るべきである。
※本郷和人教授のコメントの詳細については「けやきhill’s NEWS」で確認して貰いたい。

2017年11月15日水曜日

【夫婦別姓にしてはいけない理由】

 サイボウズという会社の青野社長という人が、夫婦別姓ができないのは「法の下の平等」を定めた憲法に違反するとして国を提訴するのだそうだ。もちろん人権は最大限尊重されるべきものである。ただし「公共の福祉に反しない限り」という条件付きなのは言うまでもない。

 実は「夫婦別姓」になれば、必然的に「家族別姓」になってしまうことの方が問題なのである。一つの家族を一つのファミリーネームで呼ぶこと(それで家族の連帯感が生まれ、引いては共同体の維持強化にも資する)は、まさに公共の福祉に適っているのではないだろうか。
 
 そもそも支那人と朝鮮人以外の民族は、同一家族は同一姓を名乗るという習俗を保ってきており、現在でもほぼ全ての文明国が原則夫婦同姓(家族同姓)を維持しているのだ。別姓ならば「アダムス・ファミリー」や「シンプソンズ」、はたまた「ローズ家の戦争」というタイトルも成立しなくなってしまうではないか。

 マスメディアでは、夫婦同姓なのは日本ぐらいのもので、諸外国の大半が別姓容認であるという説が流布されているが、真っ赤な嘘であり、所謂「選択的別姓」を基本としている国はスウェーデンだけであるという事実を知るべきであろう(疑問をお持ちの方々は各自調べてみましょう☞http://www.seisaku-center.net/node/266)。
 
 仕事に支障があるというならば、職場での現姓・旧姓の併記容認で事足りるのではないか。家族別姓になれば、家族という概念そのものが希薄になるということも重要だが、より実質的には、将来発生するかもしれない大災害や有事(や存立危機事態、重要影響事態…)等に際して名簿等を作る際にも、家族がバラバラの場所に記載されかねないという不便にも思いを巡らせて欲しいものである。

お詫びと訂正(2017年12月号)

『軍事研究』2017年12月号の写真ページに誤りがありました。
 18ページからの北部方面隊実動演習を「北鎮29」と表記しましたが、
正しくは「北演29」(ほくえん29)でした。謹んで訂正いたします。
 陸上自衛隊関係各位および読者の皆様にお詫びいたします。

2017年11月14日火曜日

【板門店で北朝鮮兵士が亡命】

写真・USMC
昨日(2017年11月13日)、板門店で北朝鮮軍の男性兵士1名が亡命を図り韓国に保護されたという。
 エンタメ作品などでは、その人物は政府(この場合は北朝鮮)内部上層部からの「クーリエ」で云々…という展開になることが多いが、地味で平凡な展開に終始するのが現実というものだ。
 でも、エンタメのような超展開してしまうのが朝鮮半島だからなぁ……。

2017年11月13日月曜日

【韓国は「味方」なのか「敵」なのか?】

 トランプ訪韓に際して、韓国政府は晩餐会の場に「元慰安婦」と称する婆さんを招待し、竹島近海で獲れたエビを「独島エビ」と称してメニューに載せるという暴挙に出た。

 今回のトランプ大統領のアジア歴訪の意義が、日・米・韓で結束して中国に当たり、北朝鮮制裁を実効ならしめることにあったことは自明であった筈。それなのに、何故敢えて日・韓に楔を打ち込むパフォーマンスを(しかも先年の合意を破ってまで)するのだろうか? いったい韓国人とは何者なのだろうか?

 韓国人は世界中に「慰安婦像」を建てまくり、世界中の地図業者に日本海を「東海」に改めさせるよう圧力を掛けまくっている。「歴史」と「妄想」の区別のつかない、稀に見る不思議な民族であると言える。
 
 戦後の日本人は、東西冷戦に勝利する目的の為、多少(?)の問題には目を瞑ってでも、日韓友好への努力を続けてきた。しかし、冷戦が終結して新たな国際的枠組みに直面して20年も経つ今、そろそろ目を覚まし、現実を見据えるべきであろう。
 
 日・米・韓その他の有志連合で万全の対北防衛態勢を敷いたとしても、一旦有事に臨んで、関ヶ原の西軍と同じ憂き目に会う可能性が極めて大きいことには注意しておかねばなるまい。

2017年11月7日火曜日

【後進国に転落しつつある日本 その2】

 むかし読んだアネクドートにこういうのがあった。世界で一番幸福な男というのは、アメリカ人の収入を貰い、イギリス人の家に住み、中国人のシェフを雇って、日本人の女性を妻とした男である。
 その反対に世界で一番不幸な男というのは、中国人の収入を貰い、日本人の家に住み、イギリス人のシェフを雇って、アメリカ人の女性を妻とした男であるというものであった。

 1970~80年代にはニヤリとできたこの小噺も、今となってはまったく意味をなさなくなったのでなかろうか、と心配せざるを得ない。しかし、本当に心配なのは、この小噺を聞いてもそれほど違和感を覚えない人が、日本政財界及び官界の中枢にまだまだのさばっているのではないかということだ。
 
 発展途上国・BRICSは勿論、日本以外の先進国が発展し続けている中、日本だけが95年頃からほとんどGDPが増えていないということは、先日書いた通り。世界に占める日本のGDPの割合は縮小の一途をたどっている。
 
 日本の中枢にある者が、現在の日本の置かれた危機的状況にこのまま気付かないなら、このアネクドートの後半部分は次のようになるだろう。世界で一番不幸な男は、日本人の収入を貰い、日本人の家に住み、日本人のシェフを雇って、日本人の女性を妻とした男であると。

2017年11月6日月曜日

【後進国に転落しつつある日本】

 アメリカ人やカナダ人の友人たちが、だいたい1年に1回は日本旅行をして我が家にも滞在しているのだが、この10年くらい気になっていたことがある。
 それは、その外国の友人たちの暮らしぶりが見る見る裕福になっているということだ。はじめは彼ら(彼女ら)がビジネスで成功したか出世したかと思っていたが、そうではないらしい。ただ単に、彼ら(彼女ら)の収入が何倍にも跳ね上がっているらしいのだ。

 怪しいと思って調べてみると、実に呆気ないことであった。日本のGDPは高度経済成長期に何倍にもなったが、その後の80年から95年の15年間でも約二倍にまで成長している。
 しかし、その後の95年から現在までの約20年間はまったく成長していない。だが、日本以外の先進国はこの間にも3~4倍に成長しており、中国等BRICSに至っては数十倍に成長しているのである。

 要するに、この20年間、単に日本だけが経済成長から取り残されているのであった。GDPは国内総生産だが、生産と支出と所得が同じであるのは今更言うまでもない。
 即ち、この20年間、日本人の所得だけが横這いで、諸外国の所得が何倍増もしているのだから、彼らが数倍~数十倍も裕福になっているのも当然な話なのである。

 このまま行けば、日本はまともな防衛費すら捻出できない後進国に転落し、中国の属領となるのを甘んじて受け入れざるを得なくなるだろう。

2017年10月31日火曜日

【日本の政治家(もちろん国民も)選挙作法を知らず】

今回の総選挙を一言で総括するならば、馬鹿な男が腹黒い女に騙された。
しかも本当に愚かなのはその女だったということに尽きるだろう。しかしもう一歩突っ込んで考察するならば、この国の政治家(与党執行部に連なる大物を除く)及びマスメディアは勿論、大多数の国民が選挙制度の作法を全く理解してなかったことが露呈した選挙だったと言っても過言ではない。

 前原誠司や小池百合子は保守二大政党制を目指したという趣旨の言葉を語っているが、二大政党か多党制かというのは一握りの政治家が望んで実現するようなものではない。欧州は多党連立が好きで、英米は二大政党制が好きだからそうなっているのではなく、欧州が比例代表制(小選挙区比例代表併用制も同じ)を採っていて、英米が多数代表制(小選挙区制)を採っているから必然的にその様に収斂されて行ったに過ぎない。

 我が国の採用する小選挙区比例代表並立制の場合、野党が小選挙区で候補者の調整をせず乱立している限り、与党が圧倒的に有利で政権交代はまず不可能なのである。
そこで小選挙区では野党が一本化し、現状に満足する有権者は与党を、そうでないなら野党をと割り切って投票しなければならない。

我が国のメディアは「自分の意見に最も近いと思える政策を掲げる政党を選んでください」という出鱈目なアドバイスを連日繰り返していたが、これは比例区についてのみ通用する作法なのである。

 政権が安定しているというのはそれ自体メリットではあるが、議会制民主主義は政権交代及びその可能性の緊張感を前提として成り立っている。政権選択選挙などという美名に惑わされ自民永久政権化が続くことになれば、野党は勿論、与党の党内民主主義も停滞し、お友達のみが甘い汁を吸う世の中になることを肝に銘ずべきである。

2017年10月27日金曜日

【知られざる、フィンランドの『ロッタ』本が出ています】

1921年から1944年まで活動したフィンランドの女性による軍支援組織「ロッタ・スヴァルド協会」をご存知でしょうか。

ペンネーム「わかば氏」がフィンランドで取材・資料収集して同人誌として発行した本書は、本邦であまり知られていないロッタについて日本語で概観し、読者に探索の入口を提供しています。

詳細および購入方法は、こちらで https://xa.la/wp/




2017年10月24日火曜日

【『大きい1年生と小さな2年生』に再会】

 台風21号の影響で終日雨となった10月21日土曜、洗濯物を乾かすために近所に新しくオープンしたコインランドリーを使ってみることに。
 乾燥機を起動させ、ふと、書籍BOXを見るとファッション誌や週刊誌、絵本と並んで、小学生の頃に何度も読み返した『大きい1年生と小さな2年生』(偕成社)の単行本があるではないの!
 しかも真新しい。
 奥付を見て仰け反った。なんと194刷!
 いやぁ、隠れた(?)ロングセラーだったんですね…。

2017年10月18日水曜日

【危険運転を助長する馬鹿テレビ】

あおり運転などの危険運転を繰り返す、所謂「ロードレイジ」が社会問題化されているが、そのニュースを報じるテレビ局が、同じ番組の中でAmazonにおいて配信される「戦闘車」という番組のCMを垂れ流しているのには驚きを禁じ得ない。

同番組は、お笑いタレント達が両軍に分かれて、乗用車をぶつけ合って戦うゲーム番組らしいが、この趣旨はロードレイジの心理と通底するのみならず、それを助長するものであると見て間違いない。いまこの時期に、斯様な番組を放映する企業の意図は奈辺にあるのか。

本来「戦闘車」とは現代の地上戦闘で使用される、歩兵の乗車する戦闘車両のことであり、愚か者のエンターテイメント番組が「戦闘車」という名称を使用することは、著しく偏見と誤解を撒き散らすことに繋がり、愚者の拡大再生産に繋がるのではないかと危惧せざるを得ない。

戦争とは、個別に見ての善悪はさておき、己の属する共同体の平和・安全・正義を実現するための行為であって、ストレス発散という下卑た己の欲望のためにする行為ではない。

須らくマスコミは国民に正しい知識を広めるべきものであり、愚民化を推し進めるテレビは恥を知るべきである。と、ここまで読んで、「また、日本社会特有の自主規制が始まった」と思った諸氏があるかもしれないが、全く違う。R○○のように視聴制限をかけることでは諸外国のほうが日本よりもはるかに上である。

しかるにロードレイジは20代~60代であり、年齢で区切ることができない。何歳になってもバカはバカなのであるから、危険運転を助長させる番組はたとえ会員制であっても放映すべきではなかろう。

2017年10月16日月曜日

【北朝鮮、またまたもや弾道ミサイル発射か!?】

 報道によると(10月15日)、北朝鮮でまたしても弾道ミサイル発射の兆候が見られるという。
 10月10日の朝鮮労働党創建記念日とはズレているが…といった観測もあるようだが、北朝鮮は“記念日だから”ミサイル実射を行なっているわけではない。そしてアメリカと戦争をしたがっているわけでもないし、日本など眼中にない。

 なぜか?は、ただいま発売中の「軍事研究』2017年11月号の「お願いだから攻めてこないでくれ! 金正恩の望みは唯一『金王朝』の永続」をご覧ください。

2017年10月14日土曜日

【神戸製鋼は安倍総理の原点?】

再三、強度データを改竄し、世に不良品を拡散させている神戸製鋼は、安倍晋三総理大臣が最初に就職した会社としても有名である。安倍総理が「私の社会人としての原点だ」と語ったとも伝えられている。

神戸製鋼の製品は、新幹線・H-Ⅱロケット・MRJをはじめ、国産の主要防衛装備品の多くにも採用されているというから、国防上まことに由々しき事態と言わねばなるまい。これは談合や不正請求といったレベルの不祥事ではない。

たとえ安倍総理と昵懇の企業であるとしても、このような企業は防衛産業から永久追放するくらいの処分を科さねばならないのではないだろうか。

2017年10月11日水曜日

【本当にあった怖いハナシ】

「もしもし、私“ランサーちゃん”。今、グアムにいるの。これから遊びに行くね!」


「もしもし、私“ランサーちゃん”。今、三沢にいるの」


「もしもし、私“ランサーちゃん”。今、日本海の上を飛んでるの」


「もしもし、私“ランサーちゃん”。今、半島に入ったの」


「もしもし、私“ランサーちゃん”。今、
お前の頭上にいるの」

 報道によると、10月10日夜、グアムから飛び立ったB-1B爆撃機2機が、朝鮮半島上空で空対地ミサイルの発射訓練を行なったという。
 この「空対地ミサイル」模擬発射、まさかAGM-69 SRAM(核弾頭)ではあるまいな…。

なお、B-1Bランサーについては、軍事研究2017年10月号「金正恩がおびえる最強兵器 超音速爆撃機B-1Bランサー」(青木謙知氏)で詳しく解説されているので、ぜひご参照ください。

2017年10月10日火曜日

【サルでも獲れるノーベル平和賞】

 今年のノーベル平和賞は反核団体icanが受賞した。核兵器の悲惨さや核兵器廃絶の必要性を訴え、核兵器禁止条約の成立を成し遂げたことが認められたのが理由だという。
 確かに、2009年に何の実績もなく、ただwe canと叫んで賞を食い逃げしたバラク・オバマよりはましではある。しかし、核兵器の悲惨さはほぼ全ての人が知っていて、核兵器廃絶もほぼ全ての人が望んでいることだろう。
 
 この問題は、米国の銃規制問題と同じで、ただ叫び続けていれば解決に繋がるというものではない。重要なのは問題解決に導く、方法論・技術論もしくは制度的枠組みの確立である。
 即ち、如何にすれば核兵器を保有することが無意味になるか、如何にすれば核兵器を保有する方が損になるか、という課題に対する「解」を導かねば、何の意味もない。核兵器禁止条約に100か国以上が賛成していても、主要国が一国たりとも賛成していない理由はそこにある。
 
 スウェーデンのノーベル賞の授賞者は、何れも世界の宝ともいうべき碩学が受賞しているが、平和賞については昔から疑問が多く、パフォーマンスや政治的配慮で選ばれているとしか思えない者のオンパレードである。コツさえつかんで機会があれば、サルでも受賞できるといっても過言ではない。いずれユーキャンにノーベル平和賞受賞講座ができるのも近いだろう。
 
 この「暴言」を覆したいというNGOや政治家・平和活動家がいるならば、先ずもって北朝鮮の核開発や中国の侵略行為を断念させるシステムを考案して欲しいものである。

2017年10月6日金曜日

【新刊紹介『パンツァー・オペラツィオーネン』】

『パンツァー・オペラツィオーネン』
第3装甲集団司令官「バルバロッサ」作戦回顧録

ヘルマン・ホート著/大木毅編・訳・解説
作品社刊
三六〇〇円+税

 第二次世界大戦、とくに東部戦線で装甲部隊司令官などを務め、兵士から「ホート親父」の愛称で親しまれたヘルマン・ホート上級大将(最終階級)の名は、戦史好きなら聞いたことがあるはずだ。

 マンシュタインやグデーリアンに比べ、これまで紹介される機会の少なかったホートの回顧録が戦後の小論文をも合わせて出版された(オリジナル図版全収録!)。
 独ソ戦の全貌を知るうえでも極めて貴重な第一級の歴史の証言といえよう。すでに進攻2日目にはソ連の貧弱な“道路”のために大混乱に陥っていたとの告白には唖然とするしかない。

 また戦略と戦術の狭間での指揮官の役割などなど、実戦下の軍隊という巨大組織を考えるうえでの、貴重な知見を与えてくれる。

2017年10月4日水曜日

【金正恩のガッツポーズ】

北朝鮮のプロパガンダと言えば、安っぽい絵や静止画像に絶叫調のアナウンスと相場が決まっていたものだ。しかし、最近になって違和感を受けるというウォッチャーの声を耳にする様になって来た。確かに、良く言えば垢抜け、あるいはイマ風になってきた感を受ける。

今月10日発行の「軍事研究11月号」黒井文太郎氏の記事に掲載されている、「ガッツポーズをとる金正恩」の写真がその好例なので是非ご覧になって頂きたいが、満面の笑みの金正恩、妻と手を繋いで歩く金正恩、部下と並んでミサイルを見つめる金正恩の写真等は、祖父・金日成はもちろん父・金正日の時代には全く考えられなかったものである。

金正恩が先進国のリーダーと同様、人間味があることをアピールする狙いなのかも知れないが、北朝鮮を長年ウォッチングしている人々にとっては、唯一残った社会主義調プロパガンダの終焉が名残惜しくもあるそうな。

しかしウォッチャーの未練はともかく、北朝鮮国内の人民に親しみを植え付けるつもりが逆効果となって、カリスマが急速に低下している様だから深刻だ。論より証拠、金正恩の代になっての大粛清の嵐は権威急落の裏返しでもある。現人神であった先代、先々代ではそもそも反抗心が起こる種すらなかったが、独裁者が自分と同じ人間だと分かればクーデターの一つも起こるというものだ。思いの外、北朝鮮の終焉は近いかも知れない。

2017年9月28日木曜日

【消費税増収分の使い道に異議あり】

 本日、衆議院が解散、いよいよ選挙が始まることとなった。「国難突破解散」と名付けられた今回の解散は、北朝鮮問題および少子高齢化という国難に取り組むにあたり、国民の信を問うというのが大義名分だ。しかし後者の政策の柱は、2019年10月(予定)の消費税率10%への引き上げで発生する増収分を使った、幼児教育の無償化や高等教育の負担軽減などの実現である。
 
 北朝鮮の弾道ミサイルの脅威が現実のものになった今日、そして東シナ海における中国の活動を昼夜問わず警戒監視している沖縄の自衛隊を先日見てきた者としては、財政再建を後回しにしてまで、約5兆円とされる消費税の増収分を有権者の歓心を買うために使ってよいのだろうか?という疑問を正直持たざるを得ない。この自民党が掲げる(!!)“社会主義的な”政策よりも、増収分のかなりの部分を防衛費に回すべきだと思うのは少数派だろうか。

「いやいや、やはり防衛費よりも教育に予算を回すべきだ」とお考えの方こそ是非、次号11月号に掲載の航空自衛隊の後方(兵站)に関する記事をご一読いただきたい。

お詫びと訂正(2017年10月号)

井上孝司氏の記事の中に誤記がありました。誠に申し訳ございません。

237ページ下段、2行目~
「二等車は赤、三等車は青」は、正しくは「二等車は、三等車は」です。
謹んで訂正いたします。

2017年9月22日金曜日

【今度は太平洋で水爆実験!?】

 トランプ大統領の国連演説に反発する北朝鮮は、9月22日、 「次は太平洋で水爆実験」と発言。
 言葉で応酬してるうちは大丈夫、とはよく言いますが…。

 10月10日発売の『軍事研究』11月号でも、「金正恩の本当の狙い」「北朝鮮の水爆の正体」「“火星12”のメカと能力」等々を取り上げる予定です。
 過去に水爆を取りあげた号は、現在すべて完売となっております。ぜひ次号をご覧ください。
北朝鮮

2017年9月14日木曜日

【B-1B、次は横田へ!?】

 9月10日(日)に航空自衛隊三沢基地で航空祭が開催され、噂通り、アメリカ空軍のB-1Bが展示された。
 しかもウエポンベイ・ドアを開けての地上展示だったので、ウエポンベイ内部も見学できたとのこと(1つには増加燃料タンクが搭載されていた)。
 B-1B出展は北朝鮮への示威行動の一環、が大方の見解。
 そして9月17日に横田基地で開催される日米友好祭にもB-1Bが来るとの噂が…。

 なおB-1Bに関しては、只今発売中の2017年10月号「超音速爆撃機『B-1Bランサー』」(青木謙知氏)で詳しく解説されています。ぜひご覧ください!

2017年9月6日水曜日

2017年10月号は、9月8日(金)発売です

公式HPでは、一足早く、9月8日(金)発売の軍事研究10月号の目次を紹介しています。ぜひ、ご覧ください。

また、9月4日に発売した別冊「戦うアメリカ軍の全貌」も好評発売中です。

早くも2017年8月号、9月号は残部わずかとなっております。ご希望の際は、お早めにお求めください。
お近くの書店にない場合でも、お取り寄せいただけます。全国のどちらの書店でも可能です。

また、1部からの直接販売も承っております(送料がかかります)。

軍事研究本誌につきましては、定期購読(一年または半年)は、送料当社負担にてお送りします。どうぞご利用ください。

2017年9月5日火曜日

【北朝鮮の密輸事業】

9月5日の読売新聞朝刊で、北朝鮮の外貨稼ぎについて東南アジアへの石炭輸出や、アフリカへの武器提供が報じられている。

それについては、軍事研究2015年3月号でも「北朝鮮『兵器密輸船』パナマで御用!」(鈴木基也氏)という記事が詳しく紹介しているので、ぜひご覧ください。在庫もございます。

軍事研究2015年3月号

なお、2017年8月号、9月号は弊社の在庫部数残りわずかです。お求めの際はお早めにご注文ください。


2017年9月4日月曜日

【北朝鮮が水爆実験、アメリカの実力行使】

昨日(9月3日)、北朝鮮が6回目の核実験を実行。
それも熱核爆弾(水爆)だという。
はたしてトランプ大統領は、アメリカ軍の“実力行使”を命令するのか!?
アメリカ陸海空+海兵隊の組織と兵器を完全網羅した、
軍事研究2017年10月号別冊「戦うアメリカ軍の全貌」(定価2500円)は本日発売です。

2017年8月30日水曜日

【金正恩が嫌がるB-1B爆撃機が三沢に!】

「B-1爆撃機をレーダーで補足したら撃墜する」とまで金正恩が警戒しているアメリカ空軍のB-1Bランサー爆撃機。
 そのB-1Bが、9月10日(日曜)に航空自衛隊三沢基地にて「三沢基地航空祭2017」に参加する予定です(“予定”ですが)。
 まさかそのまま北朝鮮に出撃しちゃうんじゃ…。
 というわけで皆さん、今年はひょっとして、話題のB-1Bの実物を見られるかもしれません。

2017年8月21日月曜日

別冊発売のお知らせ(戦うアメリカ軍の全貌)

軍事研究2017年10月号別冊
『戦うアメリカ軍の全貌』

軍事研究2017年10月号別冊


2017年9月4日(月)発売!

大変お待たせしました。
久々の別冊を発売します。

どうなる北朝鮮情勢! どうなる中国情勢!

トランプの総兵力210万人の巨大軍隊。
陸海空海兵隊の編成から、兵器、軍事作戦について詳しく解説しています。
ひと目でわかる兵器カタログも必見。

オールカラー2500円(税込)です。

ご予約も可能です。

書店でご予約の際は「軍事研究2017年10月号別冊 戦うアメリカ軍の全貌」
とお伝えください。
全国どちらの書店でもお求めいただけます。

弊社に直接ご予約される場合は、
お届け先と商品名(戦うアメリカ軍の全貌)を明記の上、
2800円(1冊分の定価+ゆうメール送料)を郵便振替、または現金書留でお送りください。

詳しくはこちらをご覧ください。
注文・購読について

よろしくお願い申し上げます!

2017年8月17日木曜日

【自衛隊、イージス・アショア導入!】

報道によると、防衛省は「イージス・アショア」を導入する方針を決めたという。
それについては、いま発売中の最新9月号、文谷数重氏「利口な選択『イージス・アショア』」で取り上げています。ぜひご参考ください。

2017年8月14日月曜日

【がんばれ愛媛県】

北朝鮮はグァム島に向けてICBMを発射すると恫喝したが、その際は当然日本上空を通過することになり、ご親切なことに島根県、広島県、高知県を通過すると通告してくれた。

しかし、なぜ愛媛県が抜けているのか。愛媛をスキップして広島と高知を通過することは不可能な筈。愛媛国体、加計学園問題、衆院補欠選挙等でイベント目白押しの同県を同情してくれた訳ではなかろうから、単に北朝鮮が愛媛県を知らないと言うことだろう。

北朝鮮にも知られるために、みきゃんにはもっともっと頑張って貰わねばなるまい。

2017年8月9日水曜日

【新刊紹介『大国の暴走』】

『大国の暴走』
「米・中・露」三帝国はなぜ世界を脅かすのか
渡部恒雄/近藤大介/小泉悠
講談社刊
1400円+税

 アメリカ・ロシア・中国、それぞれの専門家の対談形式によって「米・中・露」三帝国の“今”と“これから”を読み解く非常に刺激的な書籍が刊行された。

 国家の“今”を知るには“過去”にも知悉している必要があるわけで、小誌でも活躍中の小泉悠氏も参加しているの本書の陣容は、薄っぺらい言説とは一味違う深みがある。
 かと言って読み難いものでは決してなく、トランプ政権・プーチンのロシア・習近平の中国を知るのに最適。
 御購読をお薦めしたい。

2017年7月24日月曜日

【ブログ de 映画〈7月下旬〉】

©Universal Pictures.

『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』

THE MUMMY

配給:東宝東和
カラー:110分
監督:アレックス・カーツマン
出演:トム・クルーズ、アナベル・ウォーリス、ソフィア・ブテラ、他
2017年/アメリカ映画

――軍籍にありながら古代遺物を発掘してはブラックマーケットに売り捌いているニック(トム・クルーズ)は、中東戦闘地帯の地下空洞で鎖に繋がれた棺を発見する。だが棺のまわりには石像や水銀の池が、外敵に備えてではなく、棺そのものに向けて配置されていた。
 その棺には、“死の神”と契約して反乱を目論んだ古代エジプト王国の王女アマネット(ソフィア・ブテラ)が封じ込められていたのだ――

 かつて、ドラキュラやフランケンシュタイン、半魚人などなどモンスター映画を世に送り出したユニバーサル映画が、『ミイラ再生』(1932年)をリメイク。

 21世紀版モンスター・ミイラ(mummy)の特徴 は、ソフィア・ブテラ演じるアマネット王女になったこと。とくに、瞳が4つに分かれた“邪悪モ ード”になってからの凶悪ぶりが素晴らしいのダ。
 トム・クルーズも、いつもの体当たりアクションで熱演。

7月28日(金)より全国ロードショー!
公式サイト
http://themummy.jp/
©Universal Pictures.
©Universal Pictures.

2017年7月18日火曜日

【『写真集BT-42突撃砲』】

 小誌でも活躍、単行本や文庫本を多数出版している齋木伸生氏が今度は“薄い本”を出しました!

『写真集BT-42突撃砲』

48ページ/フルカラー 
「コミックマーケット92」※にて、特別価格1,500円で頒布。
販売日と出店スペース:
2日目「伊太利堂」東ム26b
3日目「奇行師団」東ふ15b
※「コミックマーケット92」は東京ビッグサイトにて2017年8月11日(金)~13日(日)開催
大洗 江口又新堂他、一部書店、模型店でも取り扱い予定(店頭価格未定)。

タミヤミリタリーミニチュアシリーズ模型BT-42製作の参考に。アニメ・ガールズ&パンツァーで有名になったフィンランド唯一の国産自走砲の写真集です。
現在はかなり部品が欠損してしまいましたが、まだ各部が健在な1990年当時の写真を収録。フィンランド人戦車研究家撮影の貴重な内部写真も満載です。

2017年7月14日金曜日

【ブログ de 映画〈7月中旬〉】

©Witch Movie,LLC. All Right Reserved.

『ウィッチ』

THE WITCH

配給:インターフィルム
カラー:93分
監督・脚本:ロバート・エガース
出演:アニア・テイラー=ジョイ、ラルフ・アイネソン、ケイト・ディッキー、他
2015年/アメリカ映画

――1630年、入植が本格化し始めた頃のアメリカはニューイングランド。厳格なキリスト教徒である夫婦が、幼い子供達を連れて入植者コミュニティを出立する。森の近くの荒地に小屋と畑を作り、敬虔な宗教生活を送ろうとする彼らだが、ある日、生まれたばかりの赤子がいなくなってしまう。連れ去ったのは狼か、それとも森の“魔女”か。混乱し恐れる家族は、やがて狂気の淵に陥っていく――

 ホラー映画の秀作であり、また、人の不安や恐怖そして狂気はどうして生み出されるのか、を描いた本物のオカルト映画。

 よく出来たオカルト映画がそうであるように、物語中で起きる、ほとんどすべての事件が精神心理学で解釈できるのが、お見事。

 さらに光と影の描写、とくに薄い陽光を侵すように森から滲み出てくる“暗さ”が素晴らしく、これはぜひ劇場で堪能して欲しい。

 農工具・服装・マッチロック銃等々の、正確に再現された小道具もグッドだ。

7月22日(土)より、新宿武蔵野館ほか全国順次公開
映画『ウイッチ』オフィシャルサイト

©Witch Movie,LLC. All Right Reserved.
©Witch Movie,LLC. All Right Reserved.

2017年7月7日金曜日

2017年8月号は、7/10(月)発売です

公式HPでは、一足早く、7月10日(月)発売の軍事研究8月号の目次を紹介しています。
ぜひ、ご覧ください。

「軍事研究」がお近くの書店にない場合でも、お取り寄せいただけます。全国のどちらの書店でも可能です。

また、1部からの直接販売も承っております(送料がかかります)。

定期購読(一年または半年)の場合は、送料は当社負担にてお送りします。
どうぞご利用ください。

2017年7月5日水曜日

【北朝鮮がICBM発射】

7月4日早朝、北朝鮮がまたもや弾道ミサイルを発射。
これは「ICBM(大陸間弾道弾)」であるらしい。
北朝鮮名は「火星14号」。

来週の月曜日(10日)に発売の『軍事研究』8月号掲載の
「よく分かる北朝鮮ミサイルの正しい分類法」(高橋浩祐氏)
では、KN-08「火星13号」の改良型が、この「火星14号」KN-14、とのこと。

興味深い情報が詰まった記事ですので、ぜひご覧ください。

2017年7月3日月曜日

【映画『ハクソー・リッジ』】

 小誌7月号でも紹介した現在公開中の映画『ハクソー・リッジ』は、沖縄戦における前田高地(ハクソー・リッジ=鋸崖)を舞台とした人物像ドラマの力作である。

 でも宣伝ポスターや新聞公告の「世界一の臆病者が、英雄になった理由とは--」というネームを見て仰天!
 いやいやいやいやいやいや! 主人公のデズモンド・ドスは“臆病者”じゃないから!!
 最後まで自分の信念(宗教)を貫き、そのうえで自分の職責をも果たす、勇気と根性の人なのだ(それはもう、ちょっと危ういぐらいに)。

 この公告を作った人間は映画をまったく理解してない。メル・ギブソンに知れたら首を絞められるよ?

追記:6月30日あたりの新聞公告からは、このネームがなくなっているようだ。

2017年6月27日火曜日

【F-35A国内生産初号機の御披露目で感じたこと/軍事知識検定】

 
ロッキード・マーチンと三菱重工業共催の「F-35A戦闘機(国内生産初号機)御披露目式」が6月5日に三菱重工小牧南工場で行われ、13日には初飛行も実施した。弊社も御披露目式に取材チームを派遣したが、気になったのは、日米政府間の合意と契約に基づくものとはいえ、日本を代表する戦闘機メーカーが航空自衛隊の次期戦闘機製造の主契約会社でないという現実。はたして、部隊配備後のF-35Aの後方支援は大丈夫なのだろうかという一抹の不安を感じた。

 ところで、26中期防も4年度目に入り、F-35Aだけでなく陸海空さまざまな装備が登場しているが、皆様の軍事知識は追いついているだろうか?
 自信がある方もない方も是非一度、防衛基盤整備協会が主催する「軍事知識検定」に挑戦してみてはいかがだろうか。

現在、第6回試験(7月21日・22日)の受験申込みを受け付け中(締め切り:7月3日)で、より多くの方が受験できるように検定料を見直し、初回の検定料は1,140円となっている。
詳しくは公益財団法人 防衛基盤整備協会 検定部検定第1課
Email:kentei@bsk-z.or.jp

2017年6月20日火曜日

【イージス艦の衝突事故】

 6月17日、伊豆半島沖でイージス駆逐艦「フィッツジェラルド」(8315トン)とコンテナ船(2万9060トン)が衝突する事故があった。

『軍研』読者諸兄には釈迦に説法だが、現代の駆逐艦~巡洋艦の装甲はごく限られた範囲にしか施されていないし、そもそもかつての戦艦だって全身を装甲で固めていたわけではない。

 写真は1956年に衝突事故を起こした、駆逐艦「イートン」(2000トン)と戦艦「ウイスコンシン」(4万5000トン)である。 排水量で22分の1の駆逐艦との衝突でも、非装甲部であればこんなに なってしまうのです(当たり方にもよるのだろうけれど)。

BB-64 ウィスコンシン
DDE-510 イートン






2017年6月15日木曜日

【「忖度」は日本人にしか理解できない?】

いまマスコミで流行中の「忖度」という言葉。これが外国人特派員に上手く説明できないとか、そもそも「忖度」にあてる訳語がないとか、あたかも日本独自のものであるかのように語られているが、果たして本当にそうなのだろうか?

広辞苑には「他人の心中をおしはかること。推察」、明鏡国語辞典には「他人の気持ちをおしはかること」とある。他人の心中や気持ちをおしはかるということは、我々のご先祖様がライバルであったネアンデルタール人に競り勝ち、ホモ・サピエンスを万物の霊長に押し上げた重要な能力であったことは人類学の常識だ。
ならば忖度は極めてポジティブな概念であり、人類にとって最も重要かつ基本的な機能であった筈。他民族が持っていなくて、日本人だけが持っているというのでは筋が通らない。

また、よく企業でも役所でも「指示待ち人間になるな」とか「仕事は持ち込まれるものではなく自分で作るものだ」と喧伝されている。つまり命令を待つことなく独自の判断で動けということなのだが、各現場が思い思いの判断で独断専行するのであれば組織も戦略もあったものではなくなってしまう。そこで当然、現場は最高統帥を忖度しつつ独断専行することにならざるを得ない。

畢竟、マスコミで俎上に載せられている「忖度」は、「権力者の意思を忖度したうえで権力者の意に沿う為に自らの判断で動くこと」という本来の日本語にもない複雑怪奇な概念を担わされている訳で、これを外国人に一言で説明できないのは当たり前の話である。

ただ、この「忖度」現象が日本独自のものかというとそうでもない。最近のトピックだけで見てみても、例えば北朝鮮による金正男暗殺事件。複数の謀略組織による功名争いによるもので、所謂「忖度」による事件であった可能性が大であることは多数の専門家によって観測されている(詳しくは『軍事研究』バックナンバーを見て頂きたい)。

また米国のロシアゲート事件。これはトランプ大統領がコミーFBI長官に「忖度」を期待したにも拘わらず、長官が敢えて「忖度」しなかったことによって出来した事件であり、米国でも「忖度」が起こりうることの証明に他ならない。

事ほど左様に、忖度という概念も「忖度」という現象も日本独自のものではなく万国共通のものであるにも拘らず、日本がユニークな国であるという「印象操作」がなされることが極めて多い。そのことこそが本当の日本の病理と言えるのではないだろうか。

例えば日本だけが四季がはっきりとある美しい国であるとか、日本だけが明治維新という無血革命を成し遂げられた国であるとか、日本だけが天皇制という神代から続く王朝を維持できている国であるとか…。または日本語は論理的な思考が出来ない言語であるとか、旧日本軍だけが慰安婦という制度を持った異常な国であるとか…。
右翼がポジティブに見るにせよ、左翼がネガティブに見るにせよ、事実に目を背け「日本ユニーク論」を論じ続けることで悦に入っているようはこの国に未来はない。そのことだけは確実に言えるのではないだろうか。

2017年6月8日木曜日

【北朝鮮、今度は対艦ミサイル発射】

 6月8日(木)朝、今度は北朝鮮が対艦ミサイルを発射、約200㎞を飛んで日本海に着弾 したらしい。

 報道によるとこの発射について日本の政府関係者は「安全保障に影響はない」とコメントしたとか。北朝鮮のミサイル戦力向上はとにかく脅威なのであって、このコメントはピント外れなのではないか。
(どのような文脈だったかにもよりますが)

 明日の6月9日(金)発売の『軍事研究』7 月号では、「北朝鮮 新型弾道ミサイル」「日本のミサイル防衛と“敵基地攻撃能力”」「金正恩“斬首”作戦」「海上自衛隊イージス艦8隻の本土防衛態勢」と興味深い記事が満載です。また、活字を変更して読みやすい誌面になりました。ぜひご覧ください。

2017年5月30日火曜日

【北朝鮮、弾道ミサイル3週連続発射】


 5月29日(月)朝、北朝鮮が弾道ミサイル1発を日本海に向けて発射。これで北朝鮮の弾道ミサイル発射は5月14日、23日に続いて3週連続となる。

 28日には対空ミサイル試験の成功を報じてもいる北朝鮮。

 6月9日(金)発売の『軍事研究』7月号では、「北朝鮮 新型弾道ミサイル」「日本のミサイル防衛と“敵基地攻撃能力”」「金正恩“斬首”作戦」「海上自衛隊イージス艦8隻の本土防衛態勢」と興味深い記事が目白押しです。
 今回から読みやすい大きさの文字になりました。ぜひお手に取ってご覧ください。

2017年5月23日火曜日

【書籍紹介『航空自衛隊「装備」のすべて』】

 
小誌でも活躍中の赤塚聡氏の新著、『航空自衛隊「装備」のすべて』が発売されました(サイエンス・アイ新書/1000円+税)。

 任務や装備が大きく変わろうとしている航空自衛隊の全装備と飛行部隊を、美麗な写真と分かりやすい文章で解説しています。
 ハンディサイズの“航空自衛隊辞典”と言えるでしょう。
 でも、カバーの「勇猛果敢。」って、例の四文字熟語?

2017年5月22日月曜日

【北朝鮮のべ11発目のミサイル発射】

 5月21日(日曜日)の午後4時59分頃、北朝鮮がまたもやミサイルを日本海に向けて発射した。
 これで今年2017年は8回目、のべ11発目のミサイル発射である。
 今回のミサイルは「北極星2」らしいが、『軍事研究』6月号の『金正恩、核攻撃には核攻撃で反撃』(野木恵一氏)で北朝鮮弾道ミサイルの系譜を整理しつつ解説。
 さらに『北朝鮮が38度線を越える日』(藤井非三四氏)では、朝鮮半島のメンタリティと共に、北朝鮮のミサイル基地の土地選定の意味を解説しています。


2017年5月17日水曜日

【次期政府専用機の空中輸送員の委託教育】

 
航空自衛隊は、次期政府専用機(ボーイング777型機)の空中輸送員の教育を全日空(ANA)に委託し、平成29年度から30年度にかけて空中輸送員を養成する計画を立てている。この委託教育の開講式が5月15日午前、羽田空港近くのANA訓練センターで開かれた。また開講式とそれに続く教育の一部が報道関係者に公開された。
 
 記念すべき最初の受講者は、特別航空輸送隊での勤務経験を持つ幹部自衛官1名と空曹自衛官4名で、本日(17日)夕方までの3日間、777型機の機材知識やドア操作、搭降載作業といった、現在の政府専用機(747型機)と異なる点を中心に教育を受けている。写真は次期政府専用機の模型と、777型機の客室モックアップを使った教育のひとこま。
 
 ちなみに、次期政府専用機は平成31年度から実運用を開始する予定となっている。

2017年5月9日火曜日

【毒にも薬にもならない安倍総理の改憲論】

安倍総理は、2020年の東京オリンピックの年までに合わせて憲法を改正し、新しい日本として外国の賓客を迎え入れようという強い意欲を見せているそうだ。オリンピックと憲法は何の関係もないので、2020年である必要はまったくない。むしろ今年中、一日も早く改正するのが望ましい。

肝心の内容について、どこをどう改正するかというと、9条に新たに3項を付け加え、自衛隊について明記するのだという。例によって右派は大賛成、左派は大反対という図式なのだが、双方とも意味を理解した上での反応とはとうてい思えない。

自衛隊が憲法に明記され、少なくとも憲法違反と言われることがなくなるというだけでは、あまりに子供だましというものだろう。明記されるだけなら毒にも薬にもならないので、右翼が泣いて喜ぶこともないし、左翼が心配して騒ぎ立てることもない。

9条改正にあたっての課題は、①自衛のための戦争ができること、②国際平和のための武力行使ができること、③自衛隊が警察ではなく軍隊であること、の以上三点が明確になることこそが重要なのであって、そのためには9条2項の「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。」という文言が削除されることが最低限必要だ。その上で、日本の軍隊としての自衛隊明記が加わるというのが筋なのである。

安倍総理は公明党の「加憲」に配慮したのかもしれないが、それでは全く無意味なのだ。朝まで生テレビのなかで田原総一郎氏が明言していたのだが、昨年の安保法案が成立した頃に総理に会ったとき「実はもう憲法改正する必要がなくなった」と言われたそうである(信じ難い話だが)。集団的自衛権が行使できるようになったからだというのだが、これなどもまさに本末転倒の些末な改正論と言えよう。個別的自衛権が全うできないことこそに現憲法の問題点があるということが理解できていないとしか思えない。

安倍総理(および自民党執行部)が一刻も早く、憲法学や議会制民主主義、及び軍事についての知識を持ち合わせた人物をブレーンとして迎え入れることを切に願うものである。

2017年5月8日月曜日

【6月3日「書泉ミリタリーマーケット5」開催のお知らせ】

書泉グランデからイベントのお知らせです。
『書泉ミリタリーマーケット5』書泉グランデ7階イベントスペースにて、
ミリタリー関連同人誌即売会を開催いたします!【入場無料】
開催日:6月3日(土)11:00~18:00

同人誌即売会の他にも同人誌著者代表の方によるミニトークショー、
(12時・13時・14時・15時・16時・17時に行います)
藤田昌雄先生新刊『大正の軍装(潮書房光人社刊)』発売記念トークショー&サイン会などミリタリー好きはもちろん、ミリタリーはちょっとというお客様にも楽しんでいただけるイベントとなっております。

ミリタリーマーケット特製缶バッチお買い上げのお客様に粗品を進呈
5階ミリタリーコーナーにも選りすぐりの商品を取り揃えております。
スタッフ一同ご来店をお待ち申しております。

≪お問合せ≫
〇書泉グランデ5階ミリタリーコーナー TEL 03-3294-0011
イベントホームページ https://www.shosen.co.jp/event/52385/


2017年5月1日月曜日

【戦争はいつ始まるのか・その2】

朝鮮半島情勢の緊張が高まり、TVのワイドショーを見ていると今にも戦争が始まるかのような報道のされ方である。折も折、北朝鮮や米国はいざ知らず、日本はGWに突入している。
こんな状態では、防衛省の方々もまさか禁足状態ということはあるまいが、さぞや休暇をとることも難しいのではないかと同情していたところ、豈図らんや防衛省(市谷台)を実際に訪ねてみると出勤している人も疎らで、結構休みを取っているようであった。
即応体制ではないのかと拍子抜けする気持ちもあったが、空騒ぎするマスコミとのギャップに、逆に安心させられた次第である。

2017年4月28日金曜日

【戦争はいつ始まるのか】

シリア政府軍がサリンを使用したとして、米軍が即座にトマホーク攻撃を加えた件については14日にも書いたが、最終的な決断は双子の子供が死んだTV報道を見て大いに心を痛めたイヴァンカがトランプ大統領に強く進言したからだというから驚きである。
あまりにも情緒的な話なのでにわかには信じられないが、それはともかくとして情緒で軍事行動が決せられることは滅多にないものの、情緒で世論や議会が左右されることは結構多い。

湾岸戦争の直前、ナイラというクウェート人少女が米国議会でイラク兵の残虐行為を証言し、米国世論を開戦へと動かしたことは、油まみれになった海鳥の報道写真とともに有名だ。病院で働いていると雪崩込んできたイラク兵が保育器から新生児を放り出して殺したと涙ながらに訴えたのだが、戦後しばらくしてから真っ赤な嘘だったことが明らかになっている。ナイラの正体は在米クウェート大使の娘で、当時クウェートにいなかったのは勿論住んだことすらなく、すべての台本は米国の広告会社が作ったそうである。因みに海鳥もイラク軍の所為ではなかったことが分かっている。

同様のプロパガンダは古今東西の戦争で横行する。日中戦争中の上海爆撃では、瓦礫と化した駅の中で一人泣き叫ぶ赤ん坊の写真が米誌「ライフ」に掲載され、反日世論を大いに盛り上げたが、今では中国系米国人・王某による捏造写真であることが解明されている。ことほど左様に子供や動物が理不尽な状況に追いやられているのを目にするとき、その下手人とされる者に対する憎悪と敵愾心はマックスとなる。世論や議会を「聖戦」に誘導する為の常套手段と言えよう。

現在、朝鮮半島の緊張が高まり、TVでは今にも戦争が始まるかのような報道がなされているが、VXを顔に塗られて殺されたのが太ったオッサンでは米国民の怒りを喚起することはできないだろう。北朝鮮が可愛い赤ん坊や動物を殺したというニュースを聞いていない現時点では、米軍の攻撃はまだないとみて良いだろう。

2017年4月27日木曜日

【北朝鮮情勢でトンキン湾】

 核・ミサイル開発を強行する北朝鮮に圧力をかけるべく、アメリカの空母打撃群が日本海に入ろうとしている。
 まぁ「日本海」といっても広いのだけれど、本当に北朝鮮の元山とか清津あたりの沖合(領海外)に進出したら「21世紀のトンキン湾事件(1964年)になるのか?」と、ちょっとだけ考えたりしました。
 ちなみに、ここでの「トンキン湾事件」は「第一次」のほうです。

2017年4月18日火曜日

【4月24日講習会のご紹介:CBRN(化学・生物・核/放射能)脅威の実態】

ホテルグランドヒル市ヶ谷で行われる、講習会のご紹介です。

平成29年度第1回防衛学基礎講習会
「CBRN(化学・生物・核/放射能)脅威の実態~化学兵器と核セキュリティの話題を中心として」


今年に入り注目を集めるようになった化学兵器。本誌2017年5月号でも北朝鮮による「金正男」暗殺とVXガスを取り上げたばかりだが、さらにタイムリーな講習会が来たる4月24日(月)13時15分より、都内のホテルグランドヒル市ヶ谷で開催される。

この講習会は、公益財団法人防衛基盤整備協会が開催する「CBRN(化学・生物・核/放射能)脅威の実態」で、講師は陸上自衛隊元化学学校長・陸将補の岩城征昭氏が務める本格的なもの。受講料は3,000円(学生は1,000円)で、講習会の定員は42名だが、まだわずかだが空席がある模様。

お申し込み・問い合わせ先は、
公益財団法人防衛基盤整備協会 防衛基盤研究センター 業務部企画課
電話:03-3358-8754 FAX:03-3358-8735
E-mail:koushuu@bsk-z.or.jp

2017年4月17日月曜日

【花見も領空侵犯も大盛況】

日本人の春の楽しみと言えば花見である。私たちも毎年桜の季節になると、会社の皆と一緒に新宿御苑でお弁当を食べるのが、言わば恒例行事の一つとなっている。なぜ新宿御苑かと言うと、会社に比較的近いこと、そして何より場所取りや酒の持込みが禁じられているため、満開の時期といえども平日の昼下がりともなれば多少は隙いているからだ。

ところが今年は違った。入口前の広場はチケットを買う人の列で溢れ、その列に並ぶための列が公園側の道へ延々と続いている有様。最後尾を探して公園側の道を行けども辿り着くことが出来ず、結局諦めざるを得なかった。

混雑の理由は明らかで、引っ切り無しに到着する観光バスから降りて来る外国人観光客(ほどんどが中国人と思われる)の圧倒的な大群衆のせいである。インバウンド経済効果を考えれば有り難いことなのだろうが、業者も観光地のキャパシティーを考慮して調整して貰いたいものだ。外国人観光客のお陰で日本人が桜を見られないというのは納得が行かないと思うのは私だけではない筈だ。

話は変わるが、航空自衛隊の今年度のスクランブル数が史上最高となった。しかも大半は中国軍機だという。侵略も観光も同時に大盛況というのは、いったいどう言う了見なのだろうか。

2017年4月14日金曜日

【風雲急の朝鮮有事。自衛隊は大丈夫か?】

トランプ大統領は、シリア政府軍の一般人に対するサリン使用(とのメディアの報道)に対し「一線を越えた」として透かさずトマホーク攻撃を仕掛け、北朝鮮の繰り返されるミサイル発射や核実験の兆候に対処するために空母カール・ビンソンを西太平洋に急派した。後に原潜及び空母ニミッツも続くという。これに横須賀の空母ロナルド・レーガンを合わせれば一日で優に朝鮮半島を旧石器時代に戻すことのできる戦力である。

この矢継ぎ早の統帥決断と作戦実行には、ことの良し悪しは別にして目を見張るものがあるが、更に驚かされるのはトランプ政権下において国防総省の政治的任用ポストの大半が未だに議会の承認を得ていないということである。日本で言えば局長級、課長級の殆どがいない状況下で一大オペレーションが実行されたことを意味する。日本の場合はその方がスムーズに事が進むという声もあろうが、それはそれとして、米軍のスペックの高さには諸国民から畏怖と憧憬の眼差しが注がれていることであろう。

日本の場合はどうかというと、南スーダンの日報を開示するか隠蔽するかという些事についてすら数カ月間意思決定できなかったのである。自衛隊が真の国軍となるためにはまだまだ相当の鍛錬と精進の日々が必要であろう、と痛感させられる。

【森友学園の教育に感動する人って?(涙)】

森友学園の籠池氏はエセ愛国者のペテン師でカネの亡者だというのが、もはや日本国民の定説となったようである。特に保守派・与党側からの、如何に自分たちと無関係な人間なのかを必死に強弁するかのようなヘイト攻撃は凄まじく、反対に革新派・野党側が共感を装って猫なで声ですり寄っているのと好対照なのが実に面白い。

ただし幼稚園での教育内容となると一転し、園児に教育勅語を暗唱させる森友学園の教育は、いまだに保守派の人々を感動させ続けているというのだから不思議なことだ。良い先生がつい行き過ぎた教育をしてしまうというのはよく聞くが(かの吉田松陰先生が生徒が老中を殺してこなかったら絶交といった類のこと)、人間のクズがつい素晴らしい教育をしてしまうというとこは未だ聞いたことがない。森友学園は古今東西唯一の例外だということになる。

それはさておき、「保守派=日本会議派」の人々は一様に教育勅語をたいそう有り難がり、わが稲田防衛大臣も「現代でも通用する価値観」と会見で語っているが、1948年に衆参両院の決議によって失効したものを敢えて今頃になって復古させる意義があるのだろうか。

そもそも教育勅語とはいったい何なのか。たった315文字なので全文掲げても良いのだが、かいつまんで説明すると臣民の忠孝こそ国民道徳、国民教育の根源であるとし、派生的な15の徳目を列挙しつつ、これらが皇祖皇宗から申し送りされた時空を超越した真理であり、君臣一体となって遵守しようというものである。なので現代でも通用する価値観を含んでいるのは当然である。

問題なのはそれを天皇に対する「忠」が根本で、かつ「皇祖皇宗が作った」ものだというロジックにある。道徳の中心点に天皇があると説く教育勅語を現代の学校で教えるというのは時代錯誤以外の何物でもない。ひょっとして教育勅語が復古されることを最も嫌がっているのは当の天皇陛下なのではないかと思うが、これも忖度が過ぎるだろうか。

2017年4月11日火曜日

【「天皇退位有識者会議」の愚かしさ】

天皇の退位に関する有識者会議(正式名称は「天皇の公務の負担軽減等に関する有識者会議」)が退位に伴う様々なことを議論している。

現在、退位後の呼称をどうするかについて調整しているとのことで、流石に「前天皇」や「先天皇」ではなく「上皇」に決まりそうだが、噴飯物とは、まさにこのことであろう。何故ならば、天皇に関することは何事も「先例」に則って行われるべきで、そもそも「有識者」などに議論させて良い性質のものではないからである。

先の天皇は太上天皇(省略して上皇)、先の皇后は皇太后、住まわれる所は仙洞御所、敬称は陛下に決まっている。同様に天皇が退位できること自体も、天皇は男系に限るというのも「先例」によって決まっていることなので、議論の余地は本来ない。

皇位継承問題についても甲論乙駁で、自称「保守派」は男系男子の終身制に固執するが、それはたかだか50~60年の帝国憲法下の決まりに過ぎない。悠久の日本史から見ればほんの一瞬の「先例」でしかない。自称「革新派」は男女同権や世界の趨勢を持ち出して議論しようとするが、天皇という存在自体民主主義や制度設計論とは相容れないものなのである。天皇制を廃止したいのならば正々堂々と天皇制打倒の論陣を張れば良いのである。

2017年3月30日木曜日

【北朝鮮核実験とVX】

 アメリカからの報道によると、北朝鮮が“またもや”核実験を行なう兆候があるという。
 金正男暗殺事件が示したように、彼らの論理のなかで「やるべし」となったら何でもやる、それが北朝鮮なのだ。核問題でも弾道ミサイル問題でも、専門誌として追い続けていきたい。
 なお、4月10日(月)発売の『軍事研究』5月号では、北朝鮮の工作機関、そして化学剤VXについてキッチリと解説しています。

2017年3月23日木曜日

【沖縄で韓国籍4人逮捕】

3月22日、産経新聞が「“逮捕者のうち4人は韓国籍”と警察庁 沖縄の米軍基地反対運動」と参院沖縄北方特別委員会での質疑応答の内容を配信した。
「まぁ、そうだろうね」が編集子の感想だ。

2017年4月号掲載の『オキナワ短信:オスプレイ墜落の現場を行く』や3月9日付の軍事研究ブログでも紹介したように沖縄には、ハングルで「反対」と書かれたり「米軍基地はいらなに!!」と訛っている横断幕、あるいは「韓国蔚山・釜山 歴史教師の会」の横断幕が張り出されているんだもの。
ある意味、“インターナショナル”なのである。

2017年3月14日火曜日

【南スーダンPKO撤収】

 政府は10日、南スーダンでのPKOに派遣している陸上自衛隊施設部隊を撤収させる方針を決定した。その理由として、施設部隊の派遣期間が5年を超えて過去最長のなったことや、首都ジュバでの施設整備に一定の区切りをついたことなどをあげ、現地の治安情勢の悪化ではないとしている。

 昨年11月に安全保障関連法に基づき、派遣部隊に「駆けつけ警護」という新たな任務が付与されたばかりでの今回の決定。派遣部隊が作成した「日報」をめぐる問題などで野党の追及を受けている現状での決定に、唐突の感は免れない。

 ただし、南スーダンの国内情勢を概観する限り、1日でも早い撤収は歓迎だ。5月末までに派遣部隊が無事帰国されることを願ってやまない。

2017年3月9日木曜日

【オキナワ短信写真館】

安部地区の海岸では事故発生から1週間ほど米海兵隊による残骸の回収作業が行われていた。事故機はこの海岸線に沿って飛行し、写真右手方向のキャンプ・シュワブを目指していた。

現在の辺野古沖では、普天間基地移設へ向けた工事が再開され、ボーリング調査船や海中にブロックを設置する作業船などが活発に活動している。

那覇基地には日頃から種々の機体が飛来するが、最近は電波情報収集機の姿をよく見かける。この機体の存在からは中国軍の活発な活動が想像できる。

事故現場で収集したオスプレイの破片。水中にはまだ回収から漏れた少数の破片があるようだが、いずれ潮に流されるだろう。
激しい揉み合いのあったヘリパッド工事車両搬入用のゲート。いまは祭が終わった後のように静けさを取り戻した。

北部訓練の一部を返還する式典当日のキャンプ・ゴンザルベス。在沖メディアの取材もあって、基地反対活動家グループがゲート前に集う。

安波地区(他社報道では「高江」と呼ばれている)にある違法テント前には不思議な旗が集う。これもそうした作品のひとつで、沖縄は植民地となった歴史がないことから恐らく台湾のことを指すと思われる。
「決して短気をおこしたり、相手の悪口は言わないこと」と書かれた先から「人殺しは出ていけ!」と叫ぶのは如何なものかと思う

これも安波地区の違法テント村で見つけた横断幕。あけすけに裏が覗けるのであえてコメントはしない。
荒らされるヤンバルの森

大勢の基地反対活動家グループが踏み荒らすので、違法テント村の近くの森は荒れてしまっている。昨年の暮にはここに大量のブルーシートが張られ、即席のテント村が出来ていた。
今までの最高傑作。左下にはハングルで「反対」と書いてある。

ゲートを出入りする米軍車両に向けてヘイトスピーチを行う基地反対活動家グループ。ちゃんとした効果を狙うなら、基地前ではなく米総領事館の前で行うべきだろう。米軍兵士から見れば「ナンノコッチャ」という話である。
基地反対活動家グループはなかなかの運営手腕があり、こうした統制も図られている。問題はそれが下まで浸透しているかどうかだ。

一昨年、昨年は基地反対活動家グループがフロートバリアをボートで乗り越える事件が頻発したため、今年からは乗り越え阻止のために柵が設けられた。これに対して基地反対活動家グループは「危ないじゃないか!」と抗議しているという。

おまけ