映画『TATAMI』は、イスラエルを国家として認めないイランの国策にあらがう実話ベース(2019年の日本武道館での世界柔道選手権)の力作です。(写真は劇場チラシより)
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『ボーン・トゥ・フライ』劇場販売パンフレット |
中国国産次世代戦闘機のエンジン開発に挑むテストパイロットたち!という『ライトスタッフ』(1983年)とOAV『マクロスプラス』(1994~95年)を混ぜたようなストーリーで、J-20は一瞬しか登場しませんでした。
今回、東和ピクチャーズから試写会に招待されて観てきました。
例の“何か”は素手でМ1エイブラムス戦車のサイドスカート(厚さ約5ミリの防弾鋼板)を引き千切ってしまうようだ。そりゃ、敵わないわな……。
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いまなお続いているイエメン内戦を舞台にしたミリタリーアクション映画『アンブッシュ』のBlu-ray&DVDコンポが6月5日に発売された(5720円〈税込〉)。レンタルも有り。
実は本作、アラブ首長国連邦(UAE)とフランス合作 の、UAE軍が主役の映画なのだ。
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状況設定とキャラクター紹介を済ませたあとはバトル&バトルの連続というUAE版『ブラックホーク・ダウン』で、なにより多層的な待ち伏せ(アンブッシュ)攻撃戦術、そして対待ち伏せ戦術が巧みに描写されているのが、ポイント。
UAE軍に待ち伏せ攻撃を仕掛けるのは、イエメンのフーシ派。そう、イスラエル・ハマス戦争に“介入”し、ミサイルや無人機攻撃さらには日本船籍の貨物船をシージャックしたりしているフーシ派という、まさに中東の今が題材になっているのだ。
本作はいわばUAE軍の広報的映画でもあるので、サウジアラビア軍とUAE軍による付随的被害おかまいなしの無差別砲爆撃の描写などは、ない(その現実は『軍研』バックナンバー関連記事を御参照ください)。それでも観ておくべき、観て楽しめる(と言っては語弊がありますが)ミリタリーアクションとなっている。
スラットアーマー付きMRAPが出る、RPG7が射つ、地雷が爆発する、迫撃砲は80ミリ級と120ミリの両方が出る、UAV「シーカー」が飛ぶ、AH-64Dアパッチ・ロングボウ が近接支援する、おまけにF-16E/F「デザートファルコン」も出るというサービス振り。それにしても、最新式のヘルメットと防弾衣システムを着てRWS付き車両に乗り込むUAE兵士って、陸上自衛隊よりも装備が充実してるんじゃ……。
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©2022 STUDIOCANALSAS - TF1 FILMS PRODUCTION SAS, ALL RIGHTS RESERVED. |
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「――車から降りてはいけない。通報してもいけない。これから伝える指示に従わねばその車を爆破する」!
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犯人を突き止め、爆破を阻止し、家庭崩壊の危機を救う!! これぞエンタメ! ドラマがリアルタイムで進行する怒涛の91分を劇場で直面すべし。
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『ロープ』劇場公開時のチラシ |
諸兄姉御存じの通り、「都市ガス」は空気より軽いので上方に、「プロパンガス」は空気より重いので下方に溜まります。
ボスニア・ヘルツェゴビア紛争停戦直後を舞台にした映画『ロープ』(2015年)では、台所のガスを開けっ放しにしてテーブル上に火を放ち、ガス爆発で民家を破壊するという破壊活動が紹介されてます。
これは実際に行なわれていたことで、SFORに従軍取材した時、「ここの家々は軽いガスだから屋根が吹き飛んでる」「ここの家々は重いガスだから下部から壊れている」と将校から解説され、何とも言えない気分になったことがあります。
映画では天井と屋根が破壊されているので「軽いガス」ですね。
フィリピンの入管収容所から“闇バイト強盗”が指示されているのがニュースになってますが、アメリカでは囚人が刑務所を牛耳ってる実態がベースになってる『ブラッド・スローン』(原題 『Shot Caller』=司令役/ボス)。なにしろ刑務所内 は“野獣の王国”で、看守はメッセンジャーに堕しているという…。
交通事故の過失致死罪で入所した良き家庭人だった男が、妻と息子を守るため決心した究極の選択とは――というハードボイルドな作品なのだ。
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©2021 Constantin Television GmbH,ZDF |
「ヴァンゼー会議」を完璧に再現。
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©2021 Constantin Television GmbH,ZDF |
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photo/Kremlin |
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©2022 FOCUS FEATURES LLC. ALL RIGHTS RESERVRVED.『ノースマン 導かれし復讐者』PG12/ユニバーサル映画/137分 |
大剣を振り回してのバトル、飛び散る血飛沫――9世紀の北欧を舞台に、父を殺され母を奪われた若者の復讐譚です!
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異世界に行ったら(何故か)無双で無敵で、(自分に都合の)良い登場人物に囲まれて万事オーライ…なエンタメに食傷気味の方々には是非とも劇場に足を運んでいただきたい1本です。胸熱になること必至!
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このニュースで、過日に劇場で見た『イチケイのカラス』予告編を思い出しました。
型破りの裁判官がイージス艦と貨物船の衝突事故の真相に迫る――というようなストーリーらしいのですが、〔国家権力の一翼を担う司法が〕「国家権力に挑む」「イージス艦の航海内容は全て国家機密」「史上最年少の防衛大臣」etcと目が点になってしまい、なんだか『皇帝のいない八月』(1978年)っぽい?
(あくまで劇場予告編を見たうえでの印象、感想です)
ちなみにお目当ての映画は『MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』で、面白かった~!
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(C)Iron Films sp.zo.o,TVP S.A,Cavatina GW sp.zo.o,Hardkop sp.zo.o,Moovi sp.zo.o |
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(C) CS MovieⅡLLC.All Rights Reserve |
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DVDが発売中のこの映画は、独ソ戦緒戦期にパルチザン活動に身を投じ、ドイツ軍に処刑されたゾーヤ・コスモデミヤンスカヤを英雄的に描いたロシア映画です。
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〈写真:Wikimedia/public domain〉 |
彼女の活動は火炎瓶でソ連の村々を焼き払う、いわば焦土作戦です。彼女をフルボッコにしたのは、実は村を焼かれた村人だったという説もあるそうですが、そりゃそうだ。
ゾーヤには女性初のソビエト連邦英雄の称号が授けられ、戦後には彼女の名を冠した道路や学校などが作られ、ウクライナの首都キーフなどにモニュメントも建てられました。
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〈写真:Wikimedia/public domain〉 |
そのキーフでは2022年、ウクライナの人々がモロトフ・カクテル/火炎瓶でロシア軍侵攻に抵抗したのは、読者諸兄姉御存じの通りです。
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〈写真:VOA〉 |
ナチス/ファシストと同じ侵略者と成り果てた母国ロシアを、ゾーヤはどう思っているのでしょうか…。