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10月4日、別冊発売のお知らせ(米中ロの最新主力戦闘機)

軍事研究2018年11月号別冊 『米中ロの最新主力戦闘機』 新兵器最前線シリーズ 軍事研究2018年11月号別冊 2018年10月4日(木)発売! 大変お待たせしました。 新兵器最前線シリーズの別冊を発売します。 オールカラー2500円(税込)です...

2015年10月30日金曜日

【映画『ヒトラー暗殺、13分の誤算』】

 ドイツ映画『ヒトラー暗殺、13分の誤算(原題:Elser)』を日比谷にて鑑賞。

 小さな共同体が、ジワジワとナチスに侵食されていくシークエンスでは、ライザ・ミネリ主演の『キャバレー』(72年)を思い出しました。

 この作品、劇場で販売しているパンフレット(プログラム)に載っているいくつかの文章(コラム)が、なかなか興味深い。

 例えば。
「~そして思う。ある部分が当時のドイツの空気と似ていなくもない今日の日本に暮らす私たちは、この物語を遠い他国の昔の話だと言ってはいられない」

 そう、その通り。
 国会の採決を力づくで阻止しようとしたり、自分の意にそぐわない人物(派)にレッテルを張ってバッシングに狂奔したり、自分達だけが“国民の代表”の絶対正義だと狂弁する、市民団体や議員はまさにナチス的であって、そのことを言いたかったんですよね!

 字幕について。
「次のテロに紛れてエルザーを処刑、云々」とあるけれど、この「テロ」とは「無差別都市爆撃」のこと。
 軍事施設でもない、民間人居住区を住民ごと焼き払う英米(とくにイギリス)の戦略爆撃をナチス・ドイツは「テロ爆撃」と呼んでいたのだ。
 またイギリスや中立国の新聞が「テロ爆撃」と報じることも多かった。
『軍研』読者諸兄なら理解できようが、一般観客のためには「次の(都市)爆撃」とするべきだったと思う。

 それにしても。精緻なメカニズムと計画をもってヒトラー暗殺を図ったゲオルグ・エルザーって、やっぱりドイツ人的だ。



映画 『ヒトラー暗殺、13分の誤算』公式サイト

2015年10月14日水曜日

【2015年ノーベル文学賞】

ノーベル文学賞2015をベラルーシのスヴェトラーナ・アルクシエーヴィチが受賞したことに、驚きつつも大納得。
 だって、独ソ戦に従軍したソ連軍女性兵士のドキュメント『戦争は女の顔をしていない』(群像社刊)は本当に面白いんだから! 村上春樹の150倍は面白い!! お薦めの1冊です。

2015年10月9日金曜日

【映画紹介 『ドローン・オブ・ウォー』】

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ドローン・オブ・ウォー

GOOD KILL

配給:ブロードメディア・スタジオ カラー:104分 監督・脚本・製作:アンドリュー・ニコル 出演:イーサン・ホーク、ブルース・グリーンウッド、他 2014年/アメリカ映画 --F-16を駆って200回以上も出撃してきたイーガン少佐の現在の任務は、MQ-9リーパーUAVの遠隔操縦。ラスベガスの空軍基地に設置されたコンテナの中で、1万㎞離れた異国での監視・攻撃を遂行しているのだ。家庭とコンテナ内を往復、モニター越しに標的を爆撃して散乱した遺体を確認、あるいはアメリカ兵が死傷するのを見続ける毎日は、少しずつ彼の精神を蝕んでいく--
10月1日から公開開始のこの映画、読者諸兄も“全共闘臭”漂うコメントを載せた広告や宣伝を目にしているかもしれない。

だがそんなものに迷わされることなく、淡々としたシーンとエモーションの積み重ねが身に浸み込むような緊張を呼ぶ、この戦争映画の秀作をぜひ劇場に足を運んで鑑賞して欲しい。
UAVの戦争を正面から描いた本作だが、実は最前線を目のあたりにして戦争の現実を認識するという、案外と古典的な戦争映画でもある。また一見“良識派”っぽい上官のジョンズ中佐だが、精神的に壊れる部下が出てくるのを承知で命令を下し、そしてルーティンワークのように新人コントローラーに訓示するその姿は地上戦で突撃を命じる将校と同じであり、新しくなったようでいて、実は軍隊と戦争は変わっていないのだ。

ラスト間際のイーガン少佐の行為は、映画的にはちょっとしたカタルシス。だがこれは私刑であり、これこそが“殺人”ではなかろうか? とまれ、いろいろ考えさせられる映画である。必見。


 TOHOシネマズ六本木ヒルズ、TOHOシネマズ梅田ほかにて全国ロードショー中!
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