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2015年10月9日金曜日

【映画紹介 『ドローン・オブ・ウォー』】

©CLEAR SKIES NEVADA,LLC ALL RIGHTS RESERVED.

ドローン・オブ・ウォー

GOOD KILL

配給:ブロードメディア・スタジオ カラー:104分 監督・脚本・製作:アンドリュー・ニコル 出演:イーサン・ホーク、ブルース・グリーンウッド、他 2014年/アメリカ映画 --F-16を駆って200回以上も出撃してきたイーガン少佐の現在の任務は、MQ-9リーパーUAVの遠隔操縦。ラスベガスの空軍基地に設置されたコンテナの中で、1万㎞離れた異国での監視・攻撃を遂行しているのだ。家庭とコンテナ内を往復、モニター越しに標的を爆撃して散乱した遺体を確認、あるいはアメリカ兵が死傷するのを見続ける毎日は、少しずつ彼の精神を蝕んでいく--
10月1日から公開開始のこの映画、読者諸兄も“全共闘臭”漂うコメントを載せた広告や宣伝を目にしているかもしれない。

だがそんなものに迷わされることなく、淡々としたシーンとエモーションの積み重ねが身に浸み込むような緊張を呼ぶ、この戦争映画の秀作をぜひ劇場に足を運んで鑑賞して欲しい。
UAVの戦争を正面から描いた本作だが、実は最前線を目のあたりにして戦争の現実を認識するという、案外と古典的な戦争映画でもある。また一見“良識派”っぽい上官のジョンズ中佐だが、精神的に壊れる部下が出てくるのを承知で命令を下し、そしてルーティンワークのように新人コントローラーに訓示するその姿は地上戦で突撃を命じる将校と同じであり、新しくなったようでいて、実は軍隊と戦争は変わっていないのだ。

ラスト間際のイーガン少佐の行為は、映画的にはちょっとしたカタルシス。だがこれは私刑であり、これこそが“殺人”ではなかろうか? とまれ、いろいろ考えさせられる映画である。必見。


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