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2022年4月25日月曜日

【ウクライナ女性狙撃兵の実話映画:『ロシアン・スナイパー』】


『ロシアン・スナイパー』

原題『The Battle for Sevastopol』
2015年ロシア・ウクライナ合作
123分
¥5280(税込)
発売:ニューセレクト株式会社


 この作品は、独ソ戦(大祖国戦争)でドイツ兵309人を倒したウクライナ人女性狙撃兵、リュドミラ・パブリチェンコを主題とした映画です。


「ロシアン・スナイパー」は、あくまで邦題で~パブリチェンコはキーフ出身のウクライナ人なのですから~原題は『セバストポリのための戦い』です。


 クリミア半島のセバストポリ要塞攻防戦でパブリチェンコは重傷を負って第一線から引くことになります。その後は狙撃教官として、さらには対アメリカ外交使節一員として活動しました。

 
この映画は、2012年に製作が始まったウクライナとロシアの合作作品です。
 ところが! まさに配給/公開の2014年にプーチンのロシアが軍事侵攻、クリミアを占領します。


 今年2022年にロシアはウクライナ全土を攻撃、暴虐のかぎりを尽くしているのは諸兄姉御存じの通り。この映画は、今日では製作そのものが“アリエナイ”作品なのです。


「私は25歳ですが、309人のファシストを殺しています。アメリカの紳士の皆さん、私の後ろに隠れるのはそろそろやめる頃ではありませんか?」。


 これは外交使節一員として訪米した1942年10月、シカゴでパブリチェンコが“かました”スピーチです。


 2022年4月の今現在でも、まんまそのままウクライナ 将兵がアメリカでスピーチしそうな内容なのが、なんともはや。もちろん「ファシスト」=「プーチン政権」です。

 この映画、シカゴの中国人が人民服姿だったりしちゃってますが、パブリチェンコがエレノア・ルーズベルト大統領夫人と親交を結んだのは本当です。

 戦後の1957年に訪ソしたエレノアと再会したのも本当です(KGBの監視付きでしたが)。ただラストの、一緒にオペラを観劇するのはフィクション。

 でもそのオペラが、射撃が上手いだけの普通の少女だった時代に一度だけ男友達と観た『ラ・トラヴィアータ(道を踏み外した女)』(邦題『椿姫』)というのが、泣けます。




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