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いまなお続いているイエメン内戦を舞台にしたミリタリーアクション映画『アンブッシュ』のBlu-ray&DVDコンポが6月5日に発売された(5720円〈税込〉)。レンタルも有り。
実は本作、アラブ首長国連邦(UAE)とフランス合作 の、UAE軍が主役の映画なのだ。
『アンブッシュ』
監督:ピエール・モレル/111分/特典:吹替版、メイキング映像、予告/クロックワークス=ハピネットよりリリース/2021年アラブ首長国連邦・フランス合作
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状況設定とキャラクター紹介を済ませたあとはバトル&バトルの連続というUAE版『ブラックホーク・ダウン』で、なにより多層的な待ち伏せ(アンブッシュ)攻撃戦術、そして対待ち伏せ戦術が巧みに描写されているのが、ポイント。
UAE軍に待ち伏せ攻撃を仕掛けるのは、イエメンのフーシ派。そう、イスラエル・ハマス戦争に“介入”し、ミサイルや無人機攻撃さらには日本船籍の貨物船をシージャックしたりしているフーシ派という、まさに中東の今が題材になっているのだ。
本作はいわばUAE軍の広報的映画でもあるので、サウジアラビア軍とUAE軍による付随的被害おかまいなしの無差別砲爆撃の描写などは、ない(その現実は『軍研』バックナンバー関連記事を御参照ください)。それでも観ておくべき、観て楽しめる(と言っては語弊がありますが)ミリタリーアクションとなっている。
スラットアーマー付きMRAPが出る、RPG7が射つ、地雷が爆発する、迫撃砲は80ミリ級と120ミリの両方が出る、UAV「シーカー」が飛ぶ、AH-64Dアパッチ・ロングボウ が近接支援する、おまけにF-16E/F「デザートファルコン」も出るというサービス振り。それにしても、最新式のヘルメットと防弾衣システムを着てRWS付き車両に乗り込むUAE兵士って、陸上自衛隊よりも装備が充実してるんじゃ……。
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