トランプ大統領は、シリア政府軍の一般人に対するサリン使用(とのメディアの報道)に対し「一線を越えた」として透かさずトマホーク攻撃を仕掛け、北朝鮮の繰り返されるミサイル発射や核実験の兆候に対処するために空母カール・ビンソンを西太平洋に急派した。後に原潜及び空母ニミッツも続くという。これに横須賀の空母ロナルド・レーガンを合わせれば一日で優に朝鮮半島を旧石器時代に戻すことのできる戦力である。
この矢継ぎ早の統帥決断と作戦実行には、ことの良し悪しは別にして目を見張るものがあるが、更に驚かされるのはトランプ政権下において国防総省の政治的任用ポストの大半が未だに議会の承認を得ていないということである。日本で言えば局長級、課長級の殆どがいない状況下で一大オペレーションが実行されたことを意味する。日本の場合はその方がスムーズに事が進むという声もあろうが、それはそれとして、米軍のスペックの高さには諸国民から畏怖と憧憬の眼差しが注がれていることであろう。
日本の場合はどうかというと、南スーダンの日報を開示するか隠蔽するかという些事についてすら数カ月間意思決定できなかったのである。自衛隊が真の国軍となるためにはまだまだ相当の鍛錬と精進の日々が必要であろう、と痛感させられる。
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