今年のノーベル平和賞は反核団体icanが受賞した。核兵器の悲惨さや核兵器廃絶の必要性を訴え、核兵器禁止条約の成立を成し遂げたことが認められたのが理由だという。
確かに、2009年に何の実績もなく、ただwe canと叫んで賞を食い逃げしたバラク・オバマよりはましではある。しかし、核兵器の悲惨さはほぼ全ての人が知っていて、核兵器廃絶もほぼ全ての人が望んでいることだろう。
この問題は、米国の銃規制問題と同じで、ただ叫び続けていれば解決に繋がるというものではない。重要なのは問題解決に導く、方法論・技術論もしくは制度的枠組みの確立である。
即ち、如何にすれば核兵器を保有することが無意味になるか、如何にすれば核兵器を保有する方が損になるか、という課題に対する「解」を導かねば、何の意味もない。核兵器禁止条約に100か国以上が賛成していても、主要国が一国たりとも賛成していない理由はそこにある。
スウェーデンのノーベル賞の授賞者は、何れも世界の宝ともいうべき碩学が受賞しているが、平和賞については昔から疑問が多く、パフォーマンスや政治的配慮で選ばれているとしか思えない者のオンパレードである。コツさえつかんで機会があれば、サルでも受賞できるといっても過言ではない。いずれユーキャンにノーベル平和賞受賞講座ができるのも近いだろう。
この「暴言」を覆したいというNGOや政治家・平和活動家がいるならば、先ずもって北朝鮮の核開発や中国の侵略行為を断念させるシステムを考案して欲しいものである。
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