防衛省は、来る7月1日から大本営地下壕跡バーチャル体験コンテンツの正式に導入することとなった。写真は6月25日の報道公開の様子。
同省の敷地内に残る大本営地下壕は、昭和16年8月から翌17年12月にかけて地下約15mに建設された鉄筋コンクリート構造の防空壕。
また昭和20年8月10日、阿南陸軍大臣が陸軍省幹部を集め、8月9日の御前会議における昭和天皇の聖断を伝えた場所でもある。
このように大本営地下壕跡は歴史的に貴重な建造物であることから、防衛省は安全性確保のための補強工事を行い、昨年8月から市ヶ谷台ツアーで大本営地下壕跡を一般公開している。
しかし、老朽化等の理由から、公開エリアが面積1342.21㎡のうちの一部に限られていることから、地下壕全体をバーチャル体験コンテンツで見学できるようにした。
なお、市ヶ谷台ツアーは事前予約制の定員制で、地下壕跡は13時10分からの午後のコースのみ見学可能(定員10人)。見学料金は据え置きである(高校生を除く18歳以上700円。18歳未満は無料)。