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2012年12月21日金曜日

【師走のちょっとイイ話】


 神田神保町に「G(仮名)」という定食屋がある。
 学生の町らしく“値段はそこそこ、味はまあまあ、量も手ごろ”な定食屋だ。編集子が上京したころにはすでに存在していたから30年は営業していることになり、店内改装と代替りを経たものの、カウンターだけの店内もメニューも(「ピーマンの肉詰め定食」はなくなったが)味も変わらない、立派な老舗と言えよう。
 先日、その「G(仮名)」で昼飯を食っていると(そう、編集子はいまだに愛用してるのだ!)、ちょっと離れた席で40代半ばぐらいの身なりの良いサラリーマンも食事をしていた。
 食べ終わった彼は、立ち上がり勘定を済ませると
「学生時代はよく通ってました。今日は25年ぶりに食べられました。昔と同じ味で嬉しかったです」と挨拶して幸福そうな表情で店を後にした。どうも出張で上京した機会にわざわざ食べに来たようだ。
 懐かしの味を楽しんだ彼はハッピー、もちろん店のオバちゃんもオジちゃんもハッピー、そして残った店内の客もハッピー。
 こんな出来事がホントウにあるんだ、と感心した師走の昼下がりでした。

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