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2015年5月20日水曜日

【“ノストラダムス化”する『サンデー毎日』】

『サンデー毎日』5.31号掲載の〈忌野清志郎/死から7年目の箴言「地震の後には戦争がやってくる」〉では、忌野清志郎氏の著作から、1995年の阪神淡路大震災の時に氏が感じた“直感”を紹介している。
 まさにその通り。例えば1908年のイタリア・メッシーナ地震の後の1914年には第一次世界大戦があったし、1933年の昭和三陸地震の後の日本は日中戦争にのめり込み、その挙げ句が1941年に始まる太平洋戦争である。また日本にも津波被害を及ぼした1960年のチリ地震のあとには(アメリカの)ベトナム戦争が激化したし、24万人という凄まじい人的被害を出した1976年の唐山地震の後の1979年に中国はベトナムに侵攻、中越戦争を引き起こしているのだ!―-というのは、冗談。

 似非科学(オカルト)を論じた書籍によると、ノストラダムスの“予言”が1999年まで保ったのは「いつ・どこで・誰が」を明確に書かなかったので、如何様にも解釈できたからとのことで、これはその通りだろう。だから「地震の後には戦争が、云々」も、いつどこの地震の後に・どんな戦争が、が明確に示されていないので、必ず当たることになる。
(「戦争」は、「受験戦争」でも「握手券獲得戦争」でもイイわけだし)
 もし政権批判をしたいなら、アーティストの“直感”を引っ張り出すのではなく、論理と科学を以てするべきではないか。もうちょっと真面目にやりましょうよ…。

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