(c)2013 Worldview Entertainment Capital LLC & Dragonfly EntertainmentInc. |
グリーン・インフェルノ
THE GREEN INFERNO
配給:ポニーキャニオンカラー:101分
監督:イーライ・ロス
出演:ロレンツァ・イッツォ、アリエル・レビ、アーロン・バーンズ、他
2013年/アメリカ・チリ合作(R-18+)
――ジャスティン(ロレンツァ・イッツォ)は過激な環境保護活動をしている大学生のグループに参加、アマゾンの森林伐採の不正を暴くために現地に向かう。地下資源のためにペルーにあるジャングルが破壊され、住んでいるヤハ族が危機に瀕しているというのだ。
スマホとネットを使い、伐採の実態と自分達の活動のアピールに成功した彼ら彼女らだったが、軽飛行機が故障しジャングルのド真ん中に墜落してしまう。そこは件のヤハ族のテリトリーで、しかもヤハ族は食人族だったのだ! 捕らえられた学生グループは一人、また一人と喰われていく――
かつて“暗黒世界モノ”とでも言える、いかがわしさ漂う映画ジャンルがあった。廃れて久しいそんな食人族映画を、才人イーライ・ロス(『イングロリアス・バスターズ』で楽しそうにドイツ兵の頭をバットでカチ割ってた人)が21世紀に復活させた。
目に染みいるような緑が美しいジャングルで繰り広げられる食人儀式は凄惨ながらどこか牧歌的で、残酷さサディズムさは感じられない。そう、ヤハ族にとって食人は文化なのだ。
一方、学生グループの独善的なロジック、とくに現実(ヤハ族の食人習慣)に直面してからのリーダー(アリエル・レビ)のゲスい行動は醜悪そのもので、監督の目線はネットやソーシャルメディアに蔓延る傲慢さや偽善に向けられているとも言えよう。まったく「反戦」だの「人権」だの「環境」だので活動している方々の実態ときたら……。とまぁこのように、単なるスプラッタではない、世相を切り取った意欲作でもあるのだ。
それにしても。“獲物”の解体では、まず臓物の処理をすべきじゃないんでしょうか、ヤハ族の皆さん?
11月28日(土曜日)より、新宿武蔵野館ほか全国公開!
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