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2015年12月18日金曜日

【産経新聞前支局長無罪と毎日新聞】

 12月17日、そもそも逮捕・起訴したこと自体が異常だった、産経新聞前ソウル支局長に無罪判決が下された。

 このニュースを『毎日新聞』は「前支局長の無罪 背景に政治色」と報じたが、あれあれあれ???

 2003年5月、毎日新聞の記者がヨルダンの国際空港で過失致死傷事件を起こした。
 イラク戦争取材の記念に持ち出そうとしたクラスター子弾が爆発し、ヨルダン空港職員6人が死傷したのだ。

 毎日新聞記者の無知と不注意によるこの事件、ヨルダン法廷で過失致死傷罪が課せられたが、当然だ。
 しかし国王であるアブドゥッラ2世の特赦により、翌月6月中旬には帰国できた。
 その背景には日本国政府や外務省の働きかけがあったとされる。
 しかし、新聞記者だからという理由で、過失致死傷事件に政権が動いたこの事件こそ、「法治」&「法の下の平等」に反しているのではないか。

「国外で裁かれる新聞記者」というと、どうしても毎日新聞ヨルダン空港事件を思い出すのである。

2015年12月15日火曜日

【北朝鮮が水爆保有宣言】

 12月11日、金正恩の「水爆保有宣言」が報じられた。
ちょっと信じがたいが、それでも北朝鮮が核兵器実用化を着々と推進しているのは確かだ。

 北朝鮮は、2013年2月12日に3回目となる核実験を行なっている。この核実験は「ブースト原爆」実験と予想されていたが、このブースト原爆については、軍事研究2013年5月号(※)の野木恵一氏の記事をぜひご覧ください。
三回目の核実験に成功
北朝鮮核兵器!実用段階に到達
真の脅威は“再突入弾頭”の実用化
軍事研究 2013年5月号

 原爆や水爆の構造そして威力可変型核兵器の原理が、よ~く分かります。

 それにしても。
 この御時勢に堂々の水爆保有宣言である。日本国内の反核団体や平和団体が国会前で大規模な抗議デモを行なうと思いきや、無反応である。
 とくに市長が「核兵器は絶対悪」発言している広島市は断固としたメッセージを発信すべきではないか。

※表記が2015年3月号になっていましたが、正しくは2013年5月号でした。訂正いたします。


お詫びと訂正(2016年1月号)

・連載記事「アメリカ海軍vs中国人民解放軍」の記述に誤りがありました。

138ページ
「ペリリューは、艦内のウエル・デッキに収容できるLCAC四隻という揚陸艦最大の舟艇運用能力を誇った艦ではあったが」の部分は、正しくは「LCU四隻の舟艇運用能力」です。

お詫びして訂正いたします。

2015年12月10日木曜日

お詫びと訂正(2016年1月号)

軍事研究2016年1月号

・カラーグラビアの説明文に誤りがありました。

松村真基雄氏の写真ルポ1ページ目
「筆者は9月25日、彼らの25周年独立記念日に…」となっていますが、
正しくは「9月2日」です。

松村真基雄氏および読者の皆様にお詫びして訂正いたします。


・連載記事「アメリカ海軍vs中国人民解放軍」のボリュームナンバーの記載に誤りがありました。

123ページ
Vol.13となっていますが、正しくは「14」です。

お詫びして訂正いたします。

2015年12月4日金曜日

【プーチンに騙されないための、さえたやり方】


 11月24日、トルコ領空を侵犯したロシア軍のSu-24が トルコ空軍機に撃墜された。

 「トルコの領空には入っていない」と主張していたプーチン大統領だったが、11月末になると「この事件には密輸に関与しているトルコの思惑がある」と言い出した。

 ハイハイハイ、またまた来ましたよ、プーチンの“詭弁と欺瞞のカクテル”作戦が。
 トルコ領空侵犯の事実を突き付けられると、今度は別のネタを捻り出して、自分達の非を煙にまくという、いつもの手である。
(そして、こんな手に乗っかって「そんなウラが!」と騒ぐ“物事をちゃんと考えられない人達”は、必ずいるのだ…)

 この、まず白を切り・それが通じなくなると詭弁を弄して話をすりかえ・既成事実を積み上げる、というプーチンの常套手段については2015年12月号の黒井文太郎氏の記事をご覧ください。

詭弁と欺瞞、よみがえる「ソ連共産党式戦術」
シリア市民殺戮の代償に何を要求するのか?
クレムリンにアサドを呼びつけたプーチン

2015年12月1日火曜日

【映画紹介 『サクラメント 死の楽園』】

©2013 SLOW BURN PRODUNTIONS LLC

サクラメント 死の楽園

The Sacrament

配給:東京テアトル、日活
カラー:100分
監督・脚本:タイ・ウェスト
製作:イーライ・ロス
出演:AJ・ボードウィン、ケンタッカー・オードリー、エイミー・サイメッツ、ジーン・ジョーンズほか
2013年/アメリカ映画

――連絡が途絶えていた妹から奇妙な手紙を受け取ったパトリック(ケンタッカー・オードリー)は、マルチメディア・カンパニーVICE社のスタッフとともに、ある共同体への取材に赴く。
 その「エデン教区」では皆が幸せそうに暮らしており、妹もここで豊かな生活ができるのは“ファーザー(ジーン・ジョーンズ)”のおかげだと話す。だが取材を続けるうちに、この“楽園”の恐怖の暗部が見えてくる――

©2013 SLOW BURN PRODUNTIONS LLC

 1978年に南米ガイアナで起きた「人民寺院事件」をベースにした映画。「私たちはとても幸せ!」と唱えて歌い踊る共同体が、実は恐怖で支配されたカルト集団であり、その真実が徐々に見えてくる展開は、まさにダークな恐怖そのもので、『FANGORIA』で「2014年ホラー映画10」入りしたのも納得だ。

 VICE社の取材という体裁で進行するので、いわゆるPOV(主観映像)映画となっている本作だが、900人以上が集団自殺し た「人民寺院事件」の経緯こそ、POV映画の構造となっている~なってしまった~事件ではないか。

 人民寺院を視察したアメリカ下院議員や信者家族そしてTV記者が、帰国希望者を連れて飛行場から軽飛行機で離陸する直前、教団幹部達に銃撃されて死亡する。その瞬間を収録した記者のムービーカメラは教団幹部に奪われるが、集団自殺の後に捜査当局によって発見され公表される……。まさにPOV映画そのもの!

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 この事件が報道された時、評者は中学生。緑の薮(?)を背景に近付いてきた農業用トラクター(?)から銃煙と銃声が上がり、「あいつら射ってきた!!」という声と共に、大きくブレたカメラ画面が倒れて動かなくなるという生々しい映像にビックリした憶えがある。

 この『サクラメント 死の楽園』を観ていて、報道に接した時の衝撃、そして、後に公表された集団自殺の際の音声を聞いた時の腰がだるくなるような恐怖が蘇ってしまった。

 規模や主張内容こそ異なるが、こうしたカルトは今の日本にも存在し、犠牲者を生み、被害を出し続けている。「人民寺院事件」を知ってる人も知らない人も、ぜひ劇場で観て欲しい。

 1128日(土曜日)より、角川シネマ新宿レイトショーほか公開中!

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